ソムリエの栗田泰壮さんがワインをデリバリーするショップ「Delivery wine shop 365」を逗子市山の根（TEL　080-3201-0365）でオープンして1カ月がたった。

デリバリーの際はお客さんの希望に合うようなワインを12本持参し、選んでもらう

　2017（平成29）年、逗子に移住してきた栗田さんは「自然豊かな環境のいい逗子に越してきたのに、都内に通っていたので楽しめなかったし、子どもといる時間も取れず、仕事のスタイルを変えようと思った」と話す。レストランでマネージメントやワインのセレクト、インポートなどの仕事をしながらソムリエの資格を取得していたこともあり、家族との生活の中に仕事を組み入れられる方法を考え、デリバリースタイルを思い付いたという。

　注文を受けると、予算・好み・どのような場所でどんなシチュエーションで味わうかなどを聞き、12本を選んで専用バッグで運ぶ。到着すると、持参した机に12本のワインを説明しながら紹介し、選んでもらう。自宅のほかイベント会場や海岸など屋外も可。

　ワインは2,000円台～1万円台の、フランス・ドイツをはじめルクセンブルク、ポルトガル、南アフリカ、イスラエル、スロバキア、ルクセンブルクなど世界各国のワインを扱っている。栗田さんは「長期熟成のものなどそろえるまでに時間がかかる場合があるが、ご指定のワインを提供できる。なぜそのワインを希望するかという話を聞かせてもらうことも楽しい。品物を届けるだけではなく、レストランにいるソムリエと同様に、食卓を少しでも豊かにするお手伝いができれば」と話し、「逗子、葉山、鎌倉のほぼどこへでもバイクで届けるが、いつかその体力がなくなったら小さなワインの店をやりたい」と笑顔を見せる。

　営業時間は10時～17時。日曜月曜祝日定休。注文は電話、ホームページなどで受け付ける。6月18日には逗子海岸そばのカフェ「渚小屋」（逗子市新宿1）でワインテイスティングイベントを行う。開催時間は11時～16時。会費は1,500円。