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逗子・葉山のテークアウト代行サービス7月まで再延長 配達料は地域事業者が支援

逗子の「逗」と葉山の「葉」を組み合わせて「ズーバーイーツ」の宅配用電動バイク

逗子の「逗」と葉山の「葉」を組み合わせて「ズーバーイーツ」の宅配用電動バイク

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 湘南葉山不動産(葉山町)とNPO法人「地域魅力」(藤沢市)が4月23日に始めた逗子葉山地域のテークアウト代行サービス「ズーバーイーツ」が7月までサービス提供を再延長する。

「ミシュランガイド湘南」にも掲載されている鳥料理専門店「庭つ鶏」(葉山)の店長、大高一仁さん

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 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言後、客が来られなくなった飲食店と外出自粛をする住民のニーズを組んだ助け合いを促進し、厳しい状況を乗り越えるためのサービスとして始まった。住民が注文した飲食店のメニューを「ズーバーイーツ」のスタッフが代わりに受け取り、自宅まで届けるもの。提供は当初、5月31日までの予定だったが、参加店が20店となり、好評につき、6月まで延長したが、続けてほしいという声が多く、7月まで再延長を決めた。

 湘南葉山不動産社長の森田貞利さんは「4月初め、飲食店にお客さんが来られなくなって困っていることを身近で感じ、何か地元に貢献できる方法ないかと思い、地域で幅広く活動している田中さんに相談した」と振り返る。話を聞いた「地域魅力」代表理事の田中美乃里さんは逗子の仲間の1人で、スマホから簡単に注文と決済ができるシステム「スマ注」を開発した川戸裕佑さんをつないだ。宅配に使う電動バイクBATORA(バトラ)は「E・ミニモ」(藤沢市)が提供した。

 森田さんは「システムができたので、弊社がスポンサーになることでスタートできると考えた。いったんサービスが終了しても、この2カ月でシステムが確立できたので、もしまた同じような状況になった時、このシステムを活用できる」と話す。

 参加店として声を掛けられた鳥料理専門店「庭つ鶏」(葉山町)店長の大高一仁さんは「今までかたくなに持ち帰りを断ってきたので、最初は抵抗があったが、森田さんたちの地域に貢献したいという情熱を感じ、店にお客さんが来ることができないならば届けてもらうこともありかなと思えるようになった」と話し、「どうしたら安全にテークアウトできる料理になるかを考えることは挑戦だった。そういう新しい機会をもらえて感謝している」と続けた。「ミシュランガイド湘南」にも掲載されている同店のテークアウトは「自宅で庭つ鶏さんの料理が食べられるなんてうれしい」との声が多く寄せられたという。

 同サービス運営担当者の田中さんは「かけがえのない地元のためにと、力を貸してくれる人がいるのもこのまちの魅力。おいしい料理を作る人がいて、届けてくれる人がいて、それを応援する人がいる。新しい生活様式は、もう回りはじめている。困難を乗り越え、うまくみんなで育てていけたらいい」と話す。

 サービス提供エリアは、月曜・水曜・金曜=葉山エリア、火曜・木曜・土曜=逗子エリア。注文は受取希望前日の19時まで、「ズーバーイーツ」ホームページと参加店の電話で受け付ける。

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