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逗子・小坪漁港の「キャベツウニ」初出荷 地元スーパーで販売

小坪漁港で陸上養殖したキャベツウニが地元スーパーマーケット「スズキヤ駅前店」の店頭に並ぶ

小坪漁港で陸上養殖したキャベツウニが地元スーパーマーケット「スズキヤ駅前店」の店頭に並ぶ

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 小坪漁業協同組合(逗子市)と合同会社こつぼ(逗子市)で、今年初めて陸上養殖に取り組んだ「キャベツウニ」が7月6日、初めて出荷され、スーパーマーケットスズキヤ駅前店(逗子市逗子1)の鮮魚売り場に並んだ。

小坪漁港に設置されている養殖用のたるから出荷用のウニを取りだす

 「海上から水中をのぞくと真っ白に見えることもあり、4~5年前から磯焼けの被害が広がっていた。その原因の一つがウニ。昨年から駆除したウニを堆肥化しているが、堆肥ではもったいない。こうして商品化できるといい」と話す大竹清司組合長。自らいくつものウニを割り、「8分くらいの身入りだ」と出来具合を確認した。

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 「キャベツウニ」は、磯焼けでやせたムラサキウニにキャベツを餌として与え育てる養殖ウニ。キャベツは地元のスーパーマーケット「スズキヤ」が、各店舗から売り場に置く際に外すキャベツの葉を集めて。毎週提供した。

 同組合では4月7日から、漁港の岸壁近くに1トンたるなどを水槽として5つ設置し、沿岸で採ったムラサキウニ約1300個の養殖を行ってきた。ほぼ毎日キャベツを与え、フンを取り除き、死んだウニを水槽から拾い出し、水温チェックなどを行ってきた。当初は水温が低く、死んでしまうウニも多く、1たる全てのウニが死んでしまったこともあったと言う。

 養殖の指導・協力を行っている神奈川県水産技術センター(三浦市三崎)の所長・利波之徳さんは「他地域でも取り組んでいるが、市場に出して終わってしまっている、逗子は市民の口に入るところまでプロデュースされている。地域経済に組み込まれていることで長く続けられるのでは」と期待する。

 試食した関係者からは「磯の香りはするが、磯臭さがなく、甘みがあって食べやすい」と感想が聞かれた。

 内臓も取り除き、家庭でそのまま食べられるように処理したウニは6日、7日、スーパーマーケットスズキヤ駅前店で販売される。1日100個限定。1個300円。

 8日からは、イタリアンレストラン「ラ・ベルデ」(逗子市逗子2)で「小坪産キャベツウニパスタ」(2,000円、以上税別)として食べることができる。1日限定10食。漁師として養殖に携わっているシェフの座間太一さんは「1食に8個くらいのウニを使うので2日間くらいでなくなるかもしれない。キャベツウニを提供する店は日本で初めてらしい」と話す。

 出荷に立ち会った桐ケ谷覚市長はウニをむきながら「昨年、水産技術センターでキャベツをバクバク食べるウニを見た。逗子は農家がないので無理かと思っていたが、スーパーとうまく連携できた。海の厄介者もこうして再生されて、町の産業の一つになれたら素晴らしい」と笑みがこぼれた。