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金属造形家・小出隆さんが初個展「波」、逗子海岸近くの古民家カフェで

逗子出身の金属造形家・小出隆さん。手前の作品はマスターズ大東京展 日本文化振興会理事長賞受賞作品「波でつながる世界の輪」

逗子出身の金属造形家・小出隆さん。手前の作品はマスターズ大東京展 日本文化振興会理事長賞受賞作品「波でつながる世界の輪」

 逗子出身の金属造形家、小出隆さんの個展「波~wave~」が10月22日、「カフェ ビブリオテカ」(逗子市新宿4)で始まった。

(右から)「カフェ ビブリオテカ」店主の高橋恵利子さん・美恵子さん姉妹

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 逗子生まれで2年前まで逗子で暮らしていた小出さんは19歳で造船所「浦賀レンガドッグ」(横須賀市)の溶接工として仕事を始め、技術を磨き、24年間、鉄と関わってきた。「鉄と向き合いながら鉄に可能性を感じ、何かオリジナルなことができるのではと思っていた。コロナ禍中、アウトドアしかすることがなく、キャンプ道具を鉄で作り始めた」と振り返る。独立したきっかけの一つは、「インスタグラムに載せたら海外から注文がきたこと」と話す。

 小出さんの作品の特徴は、「独学で編み出した手法で、波が持つ流動性と生命力を吹き込むネジリ」という。アイデアは海岸で生まれる。「海岸で波に向き合っていると、昔の記憶などが呼び覚まされ、イメージが湧いてくる。ストーリーができ、作品に込めていく」と小出さん。夢は「世界の海へ行き、その場所の波を表現した個展を、その国で開いて回ること」だという。

 以前、工房にしていた「葉山ファクトリー」(葉山町)でたまたま訪れた美術家に見いだされ、2025年には「東京都美術館 新院展」で「横浜丘の上美術館賞」(受賞作品「龍伺」)、2026年には「マスターズ大東京展」で「日本文化振興会理事長賞」を受賞(作品「波でつながる世界の輪」)した。同展で受賞作品も展示する。

 個展開催を希望していた小出さんは「できれば逗子海岸の波が創作の原点なので逗子で、と思っていた。幼稚園、小中学校と同級生だった美恵子さんがカフェを始めた。子どもの頃、遊びに来たこともあるなじみの建物で個展ができることはうれしい」と話す。

 同店は逗子海岸から徒歩3分ほどの場所で、店主の高橋恵利子さん・美恵子さん姉妹が、曽祖父らが暮らしていた家を改装し、昨年、カフェとして開いた。姉妹は「ギャラリーとして使ってもらえたらという気持ちもあったが初めてなので、気心知れた幼なじみに声をかけた。今回、この日本建築の和の空間が、小出さんの作品とどう融合していくのか、とても楽しみ」と期待をよせる。

 会期は、10月22日~25日、29日~11月1日。営業時間は11時~18時(土曜・日曜は19時まで)。入場無料。