逗子市がフェアトレードタウンに認定されて10周年を記念した「フェアトレードタウン・フォーラム2026 in 逗子」が9月19日、逗子文化プラザホール(逗子市逗子4)で行われた。主催は逗子市と「逗子フェアトレードタウンの会(以下FTTZ)」。
FTTZは、フェアトレードやフェアトレードタウン運動に関心を持つ市民が2011(平成23)年、「逗子フェアトレードタウン勉強会」として活動を始めた。2015(平成27)年1月に開催した「国際文化フォーラム」を機に「フェアトレードタウン」認定に向けて市との協働を開始。翌2016(平成28)年7月、逗子市は日本国内で3番目の「フェアトレードタウン」に認定された。
2025年には鎌倉市が国内7番目に認定され、千葉市が来年、9都市目の認定に向け活動している。会場には両市の紹介ブースも並び、松尾崇鎌倉市長も「認定に向け、逗子市の皆さんに支援してもらった」とあいさつに駆けつけた。パネルディスカッションに登壇した桐ケ谷覚逗子市長は「スタート当時、私は市長ではなく、商工会会長だった。商売人として話を聞き、ビジネスとして成り立つのかなどと疑問や不安があった。だが10年で市内には活動をサポートする店が増え、地域に浸透してきた。市民の皆さんの意識にも変化があるとのでは」と振り返った。
イベントのテーマは、「なぜ、『フェアトレード✕タウン(地域づくり)』なのか」。10年の活動成果を分かちあうと共に、これから先の10年のサステナブルな地域づくりについて、共に語り合おうと企画。映画「私の服の向こう側に」の上映、ユースフォーラム、パネルディスカッション、マルシェ、展示を行った。
ユースフォーラムには逗子開成高校(逗子市新宿)、横浜市立大学、明治学院大学、フェアトレード学生ネットワークの生徒・学生が登壇した。課外活動・逗子活性化プロジェクトに参加してフェアトレードに出合ったという田中一成さんは「この活動はどこでも誰でも国際協力に参加できることが魅力」と話し、フェアトレード学生ネットワーク代表で早稲田大学生の北澤春花さんは「全国でそれぞれ活動している学生のネットワークを構築している。フェアトレードの学びの中で発見が挑戦につながる」と成果を発表。登壇した学生が共通する課題は「学生を卒業後、将来どのように続けていくか」ということだった。
国内初の認定を受けた熊本市から駆け付けた明石祥子さんは「3度の認定更新をしっかりクリアして継続していることが素晴らしい。地域と連携しながら、若い世代とつながり未来に向け、これからも継続していってもらいたい」と期待を寄せた。
今年度のフェアトレードタウン連続講座は「子育てとフェアトレード」をテーマに隔月で3回行われる。初回は11月28日。