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逗子・地蔵山遺跡発掘調査現地説明会に市民100人超 竪穴住居跡など確認

逗子・地蔵山遺跡の発掘調査。現地説明会午前の部の様子

逗子・地蔵山遺跡の発掘調査。現地説明会午前の部の様子

 逗子の地蔵山遺跡(逗子市桜山5)の発掘調査現地説明会が9月5日に行われ、雨が降ったりやんだりする中、市民ら約120人が参加した。

逗子の地蔵山遺跡の説明会。「炉」のあったあたりを指し示す吾妻考古学研究所の横山さん

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 同遺跡は逗子市福祉会館近く、桜山5丁目の小高い丘の先端付近にある、弥生時代から古墳時代にかけての集落遺跡。1999~2000(平成11~12)年に住宅建設のための開発計画に伴って行われて以来、今回が第4次調査。6月から吾妻考古学研究所(東京都町田市)が発掘調査を行い、新たに集落の一部、住居9軒が確認された。市内には埋蔵文化財が146カ所あり、同遺跡は117番目に登録されている。

 説明会では同研究所の埋蔵文化財調査士、横山太郎さんが「弥生時代後期後半から古墳時代前期前半の竪穴住居があったことが分かった。当時の住居は約10年で朽ちてしまう。この周辺では平地が少なかったため、同じ場所に繰り返し建てている。そのため跡が重なり合っている」などと紹介。「どのようにして柱の跡などを見分けていくのか」という質問には、「明らかに土が違うので、まず土で見分ける」と地面を指し示しながら答えた。赤みを帯びた土の辺りは「炉」があったなど暮らしぶりも説明。

 同5丁目には1971(昭和46)年に発掘調査が行われた「持田遺跡」がある。同遺跡は弥生時代から奈良平安時代にわたる大規模な集落の跡で、当時の有力者が自らの威信を示すとされる石釧(いしくしろ=腕輪)や大形の管玉(くだたま)などが出土している。説明会に参加した市民の中には長柄桜山古墳群につながる出土品の期待もあったが、今回の調査では同程度の重要な出土品は見つかってない。

 出土品は土器や土師器(はじき)、須恵器(すえき)で、特に貴重な物は青銅製のやじり、銅鏃(どうぞく)。

 横山さんは「長柄桜山古墳、持田遺跡、そしてこの地蔵山遺跡と時代が並行していないので、古墳づくりに関わったかなどは分からないが、周辺地域の弥生時代から古墳時代への流れの一端は明らかになった。歴史を復元していくには発掘調査で分かった点と点を線で結んでいくしかない」と話す。

 説明会を主催した逗子市教育委員会・社会教育課の佐藤仁彦さんは「このような市民向けの説明会は十数年ぶり。貴重な機会だったので100人以上の参加者があり、関心を持ってもらえて良かった。発掘調査は早ければ9月で終わり、その後、吾妻考古学研究所に報告書としてまとめてもらう。報告書とともに出土品は市が保管する予定」だという。

 現地は持田遺跡同様、土をかぶせ、マンション建設が予定されている。

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