イラストレーターの和田唯さんのイラスト展「古本イサドととら堂 ギャラリースペース」(逗子市逗子5)が9月3日に始まった。
展示のテーマは「ほっこり、和みませんか」で、犬やサル、子どものイラストが並ぶ。白い柴犬は実家にいる愛犬「こころ」。知人らが作った回文に合わせたイラストコーナーもある。
東京・八王子の自然豊かな中で育ち、里山のような場所で遊ぶことが楽しかったという和田さんは大学の園芸学部で「なぜ人は自然・緑にいやされるのか」というテーマを追求。答えが見つからないまま、横浜市などで13年、造園職として勤務した。
美術家への道も目指していた和田さんは絵心があり、公園や市民の森で掲示する案内サインも描いた。久良岐公園(磯子区)にはサルのイラストサインが複数残っている。
和田さんは「案内サインもそうだが、人間をモチーフにしては描けないようなこともサルにしたら描けることも多い。絵が誰かを傷つけないことを心がけている。気持ちが穏やかでない時は描かない」と話す。2022年、横須賀に移住し、衣笠洋画研究所(横須賀市)に通いながら本格的にイラストレーターとして作品を描くようになった。
一方、ある日、家のそばで子どもに声をかけられ、近くに「児童養護施設」があることを知る。「心引かれるがままボランティアで関わることになり、福祉に興味を持つようになった。今は、社会福祉士も目指している」と和田さん。「一時、逗子に住んでいた頃、ととら堂に来て、このギャラリーを知った。いつかはここで個展を開きたかったので夢がかなってうれしい」と言い、「イラストを描いていく先に、福祉や環境への取り組みもできたら」と夢を話す。
営業時間は11時~21時。今月17日まで(14日休み)。