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コーヒー豆を焙煎して走って届ける「Hi! Run & Coffee」 逗子の団地ハイランドで

自宅で焙煎したコーヒー豆を持って走り出す朝日さん

自宅で焙煎したコーヒー豆を持って走り出す朝日さん

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 逗子と鎌倉にまたがる団地「鎌倉逗子ハイランド」に住む朝日さんが自宅で焙煎(ばいせん)したコーヒー豆を走って届ける「Hi! Run & Coffee(ハイランドコーヒー)」を始めて半年がたった。

届ける際のパッケージとメニュー表

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 大学時代にコーヒー専門店でアルバイトをしたことがきっかけでコーヒーに関心を持つようになったという朝日さんは「社会人になってもコーヒーの雑誌などを読んだりして知識を深めていた」と話す。

 今年4月、朝日さんは家族で逗子に移住してきた。「コロナ禍でテレワークになり、通勤時間が無くなった分、自由な時間も増えた。持ち家になったので家も自由に使えるし、何かできると思い、コーヒーの焙煎をしてみようと考えた」と話し、「いろいろ焙煎しても1人では限りがあるので、仲間を増やそうと販売することにした。越してきたばかりなので、稼ぐためではなく、豆を通してコミュニティーをつくれると思い、声を掛ける範囲は私が走って届けられるエリアにした」と続ける。

 朝日さんのもう一つの趣味はランニング。「ニューイヤー駅伝」に出場するほどの実力ある会社の同好会チームでマラソンを続けている。フルマラソンの自己最高記録は2時間53分。「ハイランドは山の上に広がっている団地なので坂が多く、届けながら走る練習にもなる。早速、来年の逗子市内一周駅伝の選手にエントリーしてほしいと地域の人に誘われた」と笑顔を見せる。

 コーヒーの種類は「ブラジル サントスショコラ」「パナマ ゴールデンビートル ボルカンパル」「インドネシア マンデリン」をはじめ、爽やかな逗子の海と空をイメージしたネーミング「マイルドブレンド みそら」など約10種類。全て100グラム400円。朝日さんは「1度にたくさん注文いただく場合があるが、新鮮なうちに飲み切ってほしいので、1週間内に飲み切れる量を薦めている」という。

 「趣味の延長で始めたことなので、宣伝もしない。注文はLINEで受けている。こういうネットシステムがあるからできたこと。定年になったら喫茶店を開きたいのでその準備にもなっている」と朝日さん。12月5日、ハイランド自治会のイルミネーションイベントに出店予定。

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