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葉山で「ホームムービーデー」イベント開催へ 家庭で眠る8ミリフィルム映像上映

「シネマチェルキオ葉山」代表の髙木雛さん。手前は集まった8ミリフィルム

「シネマチェルキオ葉山」代表の髙木雛さん。手前は集まった8ミリフィルム

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 市民団体「シネマチェルキオ葉山」(葉山町堀内)が10月15日、葉山港港湾管理事務所3階多目的ホールで「ホームムービーデー in 葉山」を開催する。

高木さんの家の廊下でフィルムの1部を映写

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 毎年10月第3土曜に世界同時開催される「ホームムービーデー」は、米国で映像フィルムのアーキビスト(修復や復元、保存、管理などをする専門職員)たちが2003(平成15)年に立ち上げた企画で、家庭や地域に埋もれているプライベートフィルムを持ち寄って上映する。

 葉山での開催は今年が初めてとなる。「シネマチェルキオ葉山」では4月から、上映会への8ミリフィルム提供を新聞折り込みなどで呼びかけた。同団体代表で映写技師の髙木雛さんは「1950年代から80年代に撮影されたフィルムが約6000フィート(約6時間40分)と、DVD化された映像2時間分が集まった。会社の社内運動会や葉山マリーナのプールで遊ぶ様子もあった。マンモス駐車場を走るミニSLなど今はすっかり変わってしまった場所も多いので、父や父の友人たちに一緒に見てもらって、上映会では説明を加えたいと思っている」と話す。現在は上映時間(約5時間)に合わせてフィルムをつなぎ直している。

 「大学で映像を学んでいるころは年間300本の映画を見た」という高木さんは葉山で生まれ育った。父親は1910(明治43)年、森戸海岸で浜の茶屋として創業したレストラン「菊水亭」の4代目店主。「祖父母の世代が見ていた葉山がどんな光景だったのか、私たち若い世代が共有できたらと思った」と髙木さん。「フィルムは映像だけで無音。そのため、当日はフィルムを見ながら写った場所や内容などについて知っていることがあれば自由に発言してほしい。これからもフィルムを発掘しつつ、3年後の町制施行100周年にもつなげたい」と意気込む。

 上映時間は、1部=12時30分~15時、2部=15時30分~18時30分。入場無料。

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