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葉山在住の現代篠笛奏者・村山二朗さんコンサート 逗子の隠れ家サロンで

篠笛の村山二朗さん。「サロンみぎわ」のピアノの前で

篠笛の村山二朗さん。「サロンみぎわ」のピアノの前で

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 葉山在住の現代篠笛の第一人者・村山二朗さんが、逗子の蘆花記念公園そばの「サロンみぎわ」(逗子市桜山8、TEL 090-1736-9165)で2月23日、パーカッション市川義久さん、ピアノ加藤実さんとコンサートを開く。

畠中さん一家。後方の大きな机が落語会では高座になる。客席は30~50人

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 村山二朗さんは1989年に和太鼓集団「鼓童」のメンバーとしてプロデビュー。1991年に縄文・自然・祭をテーマにした自己バンド「レブンカムイ」を結成し、和洋楽器混成ユニットのパイオニアとしてライブハウスはもとより、酒蔵、神社仏閣などさまざまな空間で演奏を展開。1995年からは和太鼓グループ「東京打撃団」の旗揚げメンバーとして27カ国のツアーにも参加。2016年にはアニメ映画「君の名は。」の劇中音楽(みこ舞いのシーン)の作曲、篠笛などの演奏を担当。昨年、活動30周年を迎えた。

 「同世代のスポーツ選手が引退するような歳になり、指を動かす速さやキープする息の量など体力的には昔と違うと思うが、まだ続けていく内面の余地があると感じている」と村山さん。地元葉山では、森戸海岸で行われる盆踊りの音楽担当、生バンド「葉山盆楽団」の一員。「海は暮らしに欠かせない」と言う。

 会場となる「サロンみぎわ」は畠中一郎さん慈子さん家族が暮らす個人宅。一郎さんが会社員のため、サロンが開かれるのは週末のみ。常設の看板もなく、住所も非公開のため、「隠れ家サロン」と呼ぶ。

 一郎さんは「逗子の駅前がまず気に入った。左右非対称の風景、昔ながらの商店街がいい。もちろん海や山も」と2009年、逗子に家を建てた。「建てる時にリビングでサロンを開きたいと考えていたので、天井は建築基準法の範囲で一番高く、そして暖炉を作ること、この2点を条件に設計を依頼した」と振り返る。

 海外駐在が長かった畠中夫妻。リビングのピアノはベルギーで購入した。慈子さんは「音楽を通して交流することもできる。趣味程度の私や娘が先にピアノを弾くと、集まった人たちも遠慮なく弾いて楽しんでいた」と話す。一郎さんはチェロを弾く。

 村山さんのコンサートは今回で4回目。「冬、篠笛が流れる時」と題し開く。「演奏者と客席が近いことがとても貴重。二朗さんが篠笛を口元に持っていく直前の手の仕草を間近で見ると、ゾクゾクっとする。楽器を大切にされていることが伝わる」と一郎さん。村山さんは「レコードに針を落とす瞬間のように、その最初の音で音色を作っていくのでその瞬間が大事。曲の中身ではなく音色で勝負しているから」と説明。

 「サロンみぎわ」では、コンサートのほか、落語会、フランス料理の教室も行われている。

 開場14時30分、開演15時。料金は3,000円。

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