見る・遊ぶ

逗子・池子の森自然公園「ホタル観察会」に700人 蛍火に歓声

池子の森自然公園内の川沿いを飛翔するホタル

池子の森自然公園内の川沿いを飛翔するホタル

 逗子の池子の森自然公園芝生エリア(逗子市池子)で5月22日・23日の2日間、「ホタルの観察会」が行われ、家族連れなど約700人が参加した。

池子の森自然公園の入り口に案内

[広告]

 同園は、2014(平成26)年11月に日米合同委員会により共同使用許可を受けた「池子住宅地区及び海軍補助施設」の一部約40ヘクタールを整備し、2016(平成28)年3月に開園。自然が手つかずの状態で残されてきたため、動植物の貴重な生息地で、ホタルの生態調査は生物指標の一つとして同年に始まった。

 「池子の森自然環境調査会」のメンバーによると、「今年は観察会が開催できるか不安だった」という。ゲンジボタルは幼虫の時期を水の中で過ごすが、その時期に川の水が干上がってしまったり、水温が上がったりすると、幼虫が生き延びることができない。昨年夏、横浜地方気象台では6月~8月の横浜市中区の平均気温が統計開始以降最高を記録するほど気温は上がり、同園の川は川底が見える日が何日か続いたという。

 どのくらいの幼虫が生き延びられたか不安の中、調査会メンバーらは3月中旬、水中から陸に上がる個体を川の中に入り、しゃがみこんで探す。その上陸を確認し、成虫になるまでの2カ月を見込んで「観察会」のスケジュールを決める。

 観察会はこれまで定員を設けて行ってきたが、今年は初めて申し込み不要で開催。毎年定員以上の申し込みがあるという市民の関心の高いイベントで、22日は63組153人、23日は197組572人が訪れた。

 両日とも気温が低く、22日は風も強く、出現はわずかだった。23日は薄暗くなった19時過ぎに飛翔(ひしょう)が始まった。川沿いで待ち構えた子どもたちが次々に「あっ、あそこにいるいる」「ほら、そこで光ったよ」と指を指して親に教える様子が見受けられた。初めて来園した60代の夫婦も「こんなによく見られるとは思わなかった」と喜ぶ。

 管理運営している逗子市環境都市部緑政課の担当者も「ホタルの人気ぶりが改めて分かった。池子の森自然公園を知ってもらえるいい機会」と反響を喜ぶ。

 調査会のメンバーの一人は出現に安堵(あんど)し、「ホタルを楽しみつつ、一年を通して自然環境が大きく関わっていることにも関心をもってもらいたい。今年は特に厳しい環境を生き抜いたホタルの生命力の強さを感じてもらえたら」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース