学ぶ・知る

逗子の「理科ハウス」閉館へ 1年かけて行う「楽しい閉館の大実験」始動

(左から)「理科ハウス」館長の森裕美子さん、学芸員の山浦安曇さん。共振の実験用ブランコで

(左から)「理科ハウス」館長の森裕美子さん、学芸員の山浦安曇さん。共振の実験用ブランコで

 逗子の私設科学館「LiCa・HOUSe 理科ハウス」(逗子市池子2)が2027年5月16日で閉館する。開館記念日である5月16日に1年後の閉館を発表した。

理科ハウスの入り口に閉館のお知らせ

[広告]

 発表翌日に始まった「サイレント閉館調査プロジェクト」のためのクラウドファンディング(CF)には全国から惜しむ声と応援メッセージが寄せられ、この1カ月で目標額の約80%パーセントに達している。

 2008(平成20)年にオープンした同館は「世界で一番小さい科学館」を自称しつつ、自ら企画する科学あそびワークショップや専門家によるサイエンスカフェなど行っている。2014(平成26)年には「第10回小柴昌俊科学教育賞優秀賞」を、2018(平成28)年4月には「科学ジャーナリスト賞特別賞」(日本科学技術ジャーナリスト会議選考)を、それぞれ受賞している。

 もともと10年間を目指して開館したという館長の森裕美子さんは「(私自身が)70歳になったことを一つの区切りと捉え、館内にあるものを散在せずに閉館できたらと考えていたタイミングで、一般社団法人『路上博物館』理事、齋藤和輝さんと出会った」と話す。齊藤さんは誰にも知られずひっそりと閉館していくミュージアムが全国にあり、その調査をしていた。

 齊藤さんは閉館に向け、1年間かけてワークショップを行い、ミュージアムが閉館する時に何をすべきか、何が起こるのかを知るための資料を作ることを提案。森さんと学芸員の山浦安曇さんは提案を受け入れ、「理科ハウスと目指す楽しい閉館の大実験」を発表した。山浦さんは「熱心に通ってきてくれる中高校生の中には泣きながら『やめないで』と訴える子もいる。そういう子どもたちにも納得してもらい、一緒に閉館に向け関わってもらえれば」と期待を込める。

 森さんは「CFでは、古生物学者で国立科学博物館長、真鍋真さんや日本博物館協会専務理事の半田昌之さんなどからも気持ちのこもったメッセージを頂き、うれしく思っている。皆さんの気持ちを受け止めて、閉館に向け活動していきたい」と話し、山浦さんも「他ではやっていないような新しい閉館のアイデアを探りたい。関心のある方は参加を」と呼びかける。

 CFは6月30日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
ALL