69回目を迎える「逗子海岸花火大会」が5月21日、霧雨が降ったりやんだりする中、予定通り開催された。
雨予報の中、前日には逗子湾に予定通り台船が到着し、当日朝8時30分には開催決定が知らされた。ところが雨風だけでなく、海上のうねりが心配され、「今後の海上の状況の変化によって中止する場合は13時30分に発表する」と添えられた。13時10分、「慎重に検討している。14時30分に最終決定の上、発表」とホームページやSNSで案内があり、14時30分、開催決定が市内の防災無線で流れた。
開会時刻の19時20分を前に、霧雨もほぼやんだ。例年ほどの混雑ではないものの、海岸には大勢の人が集まった。主催者からの「観覧の際には傘ではなく、レインコートを」との呼びかけにもほぼ応じていた。
オープニングで同市観光協会の山上良会長は「90%開催が危ぶまれた天気だったが、開催できるのは強運、応援してくださる皆さんの熱い思いとパワーのおかげ。ありがとう」と感謝を込め、桐ケ谷覚市長も「長年携わっているが、これほど気をもんだことはない」とあいさつで述べた。
団体や個人が尺玉の大きさや色、BGMを選べる「メッセージ花火」も恒例となり、愛の告白や宅建合格おめでとうなど22種の思いが花火に込められ、夜空を彩った。
花火大会の打ち上げ数約7000発など開催要項は昨年同様だったが、昨年の横浜・みなとみらいの花火大会台船火災などの事故を受け、安全管理上、初めて10分間のブレークタイムを取った。その間、観覧者が携帯電話のライトを一斉に照らすという趣向があり、ハーフマイルビーチの端から端まで砂浜が光り輝いた。
ラスト約10分間は1977(昭和52)年、逗子で「甘太郎」として創業したコロワイド提供の「ドリーム花火」。2004(平成16)年、逗子市制50周年の記念大会から特別協賛している。
後半はすっかり雨もやみ、会場を後にする人々からは「雨に降られなくてホッとした」「来ようかどうか迷ったけど来て良かった」と無事に開催できたことへの喜びの声が聞かれた。