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逗子市役所内コーヒーショップ「青い鳥」 閉店まで1週間

(右から)「青い鳥」」から巣立ったOBの池田弘明さん、12年務めた金澤奈津子さんも名残を惜しむ

(右から)「青い鳥」」から巣立ったOBの池田弘明さん、12年務めた金澤奈津子さんも名残を惜しむ

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 逗子市役所1階ロビーに1991(平成3)年11月13日に開店したコーヒーショップ「ともしびショップ 青い鳥」が1月31日に閉店する。

市役所内にある「ともしびショップ 青い鳥」で

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 知的障がいがある子の親らが中心に3団体が運営委員会をつくり、障がい者雇用と地域交流の場として1987(昭和62)年、第一運動公園(逗子市池子1)内に売店「青い鳥」を開設(2019年閉店)。同ショップは2号店として市がスペースを提供して開店。軽食やドリンクのほか、市内の福祉事業所が作った弁当や菓子、フェアトレード商品などを扱っている。

 2017(平成29)年7月には専用のテーブル4台と椅子を設え、カフェスペースも増設した。12年間務めた金澤奈津子さんは「ぜんぶが思い出。友達と一緒にお弁当などを販売できて楽しかった」と振り返り、「3年間、庁内の各部署に出前をして、職員さんに名前も覚えてもらった」とOBの池田弘明さんも懐かしむ。

 運営を担う「逗子市手をつなぐ育成会」で同ショップの代表、常盤裕子さんは「昨年は新型コロナウイルスの影響もあり、3月から3カ月休み、6月から販売のみ再開した。障がい者の感染に気を配りながらの営業は難しい。30年の間に障がい福祉の制度は変わり、就労や支援も充実してきた。親の会の役割は終えてもいい時期にきたのではと話し合った」と言い、「現在、働いている子ども二人の就労先も決まったので、常連さんもいらして心苦しいが閉店を決断」とも。

 散歩がてらにコーヒーをよく飲んだという市内に住む男性は「越してきた時に手続きをするため市役所に来て、青い鳥を知り、やさしい町だと感じた。閉店は残念」と話す。

 逗子市障がい福祉課の担当者は「これまでのような障がい者支援のスペースとして残してほしいという声をいただいている。市もその方向で検討中」と話す。

 「ともしびショップ 青い鳥」の営業時間は11時~14時。

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