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逗子のセーラーが大西洋横断レースに向けて出発 ドキュメント映画製作で応援も

フランスに向けて羽田空港を出発する鈴木晶友さん(提供=田中慶幸さん)

フランスに向けて羽田空港を出発する鈴木晶友さん(提供=田中慶幸さん)

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 逗子在住のセーリング競技者・鈴木晶友さんが8月28日、大西洋横断レース「ミニ・トランザット」に出場するため、日本からスタート地であるフランスに向かった。

(左から)田中慶幸さん、鈴木晶友さん(提供=田中慶幸さん)

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 2年に一度行われ、40年以上の歴史を持つ同レース。日本からの出場者は1999(平成11)年以来2人目。出場資格を得るため、鈴木さんは今春も渡仏して約3カ月間レースに参加し、出場条件をクリアした。

 羽田空港出発ロビーで、鈴木さんは「10代の頃からミニ・トランザットで大陸間横断する夢をかなえようと思っていた。その夢を実現するため、2018年4月から活動を始めて1年半、ようやく本番のレースに出られる切符を得られたのでワクワクする気持ちもあるが、ちょっと緊張もしている」と話し、「無事に完走して、無事に日本に帰ってくることを目標に頑張りたい」と笑顔を見せた。

 レースは9月22日、仏南西部のラ・ロッシェルをスタートし、ラス・パルマス(西カナリア諸島)を経由、マルティニーク島(仏領カリブ海)を目指す。Mini 6.5クラスのヨット(全長6.5メートル、全幅3メートル以内)で、84人の競技者が約7500キロを30日ほどかけて速さを競う。

 11年前に鈴木さんが出会ったセーラーの先輩、田中慶幸さんは番組・映像制作会社「ジブトリマーズ」(東京都目黒区)の社長。鈴木さんの挑戦を応援し、映像に残したいと2年前から予選レースなどを撮りためている。田中さんは「ヨットに向き合う彼と付き合ってきて、彼の今回のチャレンジを聞き、映像化して世に出したい、残したいと思った。これからの世代に『継続は力なり』、子どものころからの夢もかなう、ということを映像作品として描きたい。同じヨット乗りとしてヨットの普及や興味喚起につながることも願っている。彼の夢への挑戦を追い、作品化することが私の挑戦であり夢になっている」と話す。

 田中さんはプロデューサーとして現在、ドキュメント映画製作のための資金支援をクラウドファンディングサイトで呼び掛けている。目標は300万円。期間は9月27日まで。来春には、逗子のシネマカフェ「シネマアミーゴ」で完成上映会も予定されている。
 鈴木さんは12月に帰国する予定。

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