逗子葉山の女性演奏家4人がクラシックコンサート「アンサンブルグループ フィオーレが奏でる麗しの名曲」を11月23日、JR逗子駅西口近くの「結・YUIコミュニティホール」(逗子市山の根1)で開く。
2部制で、1部「親子で楽しむ音楽の時間」は0歳の乳児から一緒に親子で楽しめる内容。2部「名曲クラシック」はクラシック音楽が好きな人にモーツァルトやドビュッシーの名曲を楽しんでもらうもので、未就学児の入場はできない。
今回のために編成された「アンサンブルグループ フィオーレ」のメンバーの1人、ビオラの木村章子さん(葉山町在住)は、逗子の久木小学校を練習会場にする「湘南ユースオーケストラ」にも参加していた。「NHK交響楽団に在籍していた指揮者の前澤均先生との出会いもあり、ビオラの道に進もうと決めたきっかけにもなった」と言う。新日本フィルハーモニー管弦楽団の契約団員の経験もあり、現在は子育てもしながら、いくつもの楽団で演奏活動をしている。「子どもは動き回っていても自然に音楽を聴いている。感性豊かな時にいい音楽を吸収してほしい」と話す。
出演は他に、シール恵美さん(ソプラノ)、竹村慶子さん(バイオリン)、「葉山の森ピアノ♪リトミック教室」主宰の佐藤裕子さん(ピアノ)。
主催の+M(ぷらすみゅーじっく)の近藤喬之さんは小学4年から高校までカトリック雪ノ下教会を練習拠点にする「グロリア合唱団」に在籍していたこともあり、声楽のプレーヤーを目指していた。「中学校の教育実習に行った時、中学生がクラシック音楽に興味がないことを実感した。歌が好きになるには生活する身近な場所に音楽と触れる場が必要だと思った」と大学卒業後、企画側の仕事を始める。
2014年4月、逗子市運動公園にある体験学習施設スマイル内の「CAFE CHOCOTTO」で行われる「ちょこっとライヴ」の立ち上げからプロデューサーとして関わる。「0歳から楽しめるクラシック音楽」をコンセプトに無料で開催し、今年9月、55回目を迎えた。
近藤さんは「結ホールはフラットな会場で演奏者との距離感もいい。都内まで出掛けなくても身近な場所で実力のある演奏家によるクラシックを聴いていただきたい」と呼び掛ける。
1部は12時40分開場、13時開演(公演は約20分)。料金は300円。2部は14時開場、14時30分開演(公演は約60分)。料金は2.000円。