逗子市立久木小学校4年の桑原廷佳さんが8月24日、平井竜一逗子市長を訪問し、平成30年度第34回全国少年少女レスリング選手権大会で小学4年生男子の部24キロ級で優勝したことを報告した。
同大会は7月27日~29日に大阪府民共済スーパーアリーナ(大阪府)で開催し、47都道府県218クラブ約1350人が参加した。桑原さんは第1シードから14対4、11対0と勝ち上がり、決勝も4対0で決め、昨年の優勝に続き、連覇を果たした。
平井市長は桑原さんに「去年、連覇をすると言った約束を果たしてくれて良かった」とたたえた。
桑原さんは3歳の頃から、4歳上の兄が通っていた「逗子キッズレスリングクラブ」に付いて行き、でんぐり返しなどゴロゴロしてマットに親しむようになり、小学校1年生から本格的に練習を始めた。母、聡子さんは「負けず嫌いで、よく泣く。試合前も緊張して泣いていた。何となく勝ち進んだ去年とは違い、今年は勝ってガッツポーズもしていた。うれしかったと思う」と話す。体重制限もあり、試合前は菓子やジュースを控えた。
家にはロープがつり下がり、引く力をつけるため、腕だけで登る。逗子の練習場だけではなく、県立釜利谷高校でジュニアの強化練習にも参加し、夜は父親と運動公園をランニングもする。日本体育大学出身の父、敏規さんは「ストレッチで股関節を柔らかくするなどコンディション作りは学生の時の知識が役立っている。勝った時は褒め、負けた時は、風呂の中でどういう努力が足りないかを話す」とサポートについて説明。
平井市長が「『逗子の桑原』と注目されている、逗子を有名にしてくれてありがとう。このままレスリングを続けたい?」と聞くと、桑原さんは「続けたい。オリンピックにも出て、ずっと連覇したい」と答えた。