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葉山でマリンフェスタ ビッグウエーバーだった兄の遺志を継いで10年

葉山マリンフェスタ実行委員会代表の佐久間泰介さん。手にしているチラシのイラストは父が描いた。「どういうイベントか」と聞かれたらこのイラストを見せれば済むという

葉山マリンフェスタ実行委員会代表の佐久間泰介さん。手にしているチラシのイラストは父が描いた。「どういうイベントか」と聞かれたらこのイラストを見せれば済むという

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 「葉山マリンフェスタ2018~洋之介FFvol.10~」が9月2日、葉山大浜海岸と葉山公園(葉山町下山口)を会場に開催される。

昨年のイベントの様子。毎年1200人~1500人くらいの参加がある

 主催は葉山マリンフェスタ実行委員会(横須賀市秋谷)で、代表は佐久間泰介さん。2009年に亡くなった兄で、ビッグウエーバー(大波に乗ることのできるサーファー)だった佐久間洋之介さんの遺志を継いで始めた。

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 幼少の頃から父に海で遊びを教わった洋之介さんは15歳で海外へ行き、16歳からサーフィン大会を転戦し、プロから注目され雑誌の表紙も飾った。「海をもっと多くの人たちに知ってもらいたい。海というフィールドで学ぶ『海の学校』を作りたい」と話していたという。

 泰介さんは「兄が海で亡くなった後、海から離れた時期もあったが、一色海岸で波乗りをした時に、子どもの頃、サーフィンを始めた時の気持ちに戻って、エネルギーを海からもらった。次のステップに行くべきだろうと海に教わった。イベントを始めようと思った一つは、そういう気持ちにさせてくれた海への感謝」とも。

 4回目から森下仁丹が冠スポンサーとなり、ステージイベントや出店も整った。「洋之介ファンフェスタ」という名前だったが、「兄の名前が付いていると広がりがないかなと思ったり、関係者でないと参加できないのかという問い合わせがあったりして、イベントの名前も変えた。ただ、兄の遺志を継承していきたいので、ファンフェスタを略してFFとしてサブタイトルとしている」と説明する。

 マリンスポーツの体験として、サーフィン、ボディボード、防災カヌー、アウトリガーカヌー、スタンドアップパドル、沖縄古代漁船サバニ体験クルーズなどを予定。事前募集枠は定員に達し、各50人ほどの当日募集枠(大人=2,500円、子ども=1,000円)がある。親子で一緒に楽しく体験してもらうことを目的としているので、保護者と一緒に参加することが原則。安全に行うため、救急講習にも参加する。

 ワークショップとして、砂絵やビーチペンダント、木工や彫金、ヒーリングフラなど、スペシャルイベントとして、電池推進エコクルーズやライフセービングクラブによる救急救命教室なども行う。

 10回目を迎えることについて泰介さんは「ここまで続いてきたのは、参加者も含め、携わる人みんなの思い。特にボランティアの方たちが『今年はいつ?手伝いに行くよ』と言って集まってくれる。そのアットホームな雰囲気が縁の下の力持ちになっている」と感謝する。

 泰介さんは2013年から、「洋之介メモリアルカップ葉山」も運営している。今年も7月8日に開催セレモニーを行った。8月1日~10月31日をウエーティング期間とし、大会にふさわしいうねりの到来が予想された時点で、出場選手を招集しコンテストを開く。サーフポイントは、洋之介さんが挑戦し続けた6フィートの波が立つ、御用邸沖の小磯付近。5年間、コンテストが行われたことはないが、マリンフェスタでマリンスポーツを体験した子どもたちがウオーターマンとなって成長していくときの目標になればと続けている。「マリンフェスタを体験した児童が、ライフセーバーになって海に戻ってきた。そういうサイクルを大切にしたい」と話す。

 開会式は9時、閉会式は16時30分。

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