リフォーム会社「ALLe(オールイー)」が葉山の「葉山トンネル」近くにレンタルスペース「シェアビレッジ葉山」(葉山町堀内)をオープンして2カ月がたった。
ウッドチップを敷き詰めた庭とウッドデッキではドッグランも可能
同社を起業した内堀雄太さんは「海上自衛隊を辞めようという最後の時に東日本大震災が起きた。救助活動を3月11日夜から約1カ月半務めて、たくさんの家が壊れ、流されていく様子を目の当たりにした。そのことも家づくりの道に進んだ理由。2人で始めたが、地元の気心知れた友人たちがつながって大所帯になり、新しい物件を探していてここに出合った」と話す。
1階は倉庫、レンタル部分の2階にはウッドラウンジ(約50畳)、和洋室「禅の間」(約10畳)、キッチン(約18平方メートル)、ウッドデッキもあるフォレストパーク(約160平方メートル)があり、隣接する山も込みで借りている。内堀さんは「この建物は長く空いていて雨漏りがするほど朽ちている部分もあり、電気の配線から壁や床の取り換え、外装工事まですべてリフォームしないと利用できない状況だった。大家さんと何度も話して借りることができた。今。大家さんは一番の理解者で応援者」と笑顔を見せる。
リフォームに使ったのはムク材。キッチンを始め、それぞれのスペースで木材にこだわった。レンタルスペースとして利用してもらいながら、リフォーム工事のショールームの役割も備える。
同スペースでは3月31日まで、テレワークやカフェとして一般開放する見学会を行い、コーヒーまたは紅茶を1杯無料提供する。水曜・土曜は、横須賀のカフェバーで提供していた完熟バナナジュース「HAP to BANANA」を販売する。4月まではモニター料金でレンタル提供する。利用方法はワークショップやポップアップストア、展示会、映画会などビジネス利用から個人での茶話会や友人同士の約50人までのパーティーなどにも対応する。
内堀さんは「地域の方々がフラッと訪ねてきて、リフォーム工事を頼まれることもすでにあった。いろいろなつながりも生まれている。私自身は満月の日にだけ開催する面白いイベントなどやってみたい。取り組みを通じこの空間を知ってもらえたら」と話す。