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逗子・葉山沖を走る木造帆船「シナ―ラ」が英国「クラシックボートアワード」にノミネート

船齢約90余年の木造帆船シナ―ラが修復を終え、逗子・葉山沖を帆走(提供=リビエラグループ)

船齢約90余年の木造帆船シナ―ラが修復を終え、逗子・葉山沖を帆走(提供=リビエラグループ)

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 リビエラ逗子マリーナ(逗子市小坪5)を運営するリビエラグループ(東京都)の所有する木造帆船「シナ―ラ」が1月15日、英国の雑誌「クラシックボート」主催の「Classic Boat Awards 2021」にアジアから初めてノミネートされた。同雑誌の公式サイトでは現在、一般投票を受け付けている。

「海の貴婦人」とも呼ばれる「シナ―ラ」(提供=リビエラグループ)

 クラシックヨットに関わるすべての人の情熱と献身をたたえて贈られる同賞にノミネートされたシナ―ラは、20世紀前半に活躍したヨットデザイナー、チャールズ・ニコルソンさんが補助エンジン付きケッチ型ヨットとして設計し、英国の大手造船会社が約10年かけて建造した。1927(昭和2)年に英国サウサンプトン近くの港で進水し、1966(昭和41)年公開のトニー・カーティスとザ・ザ・ガボール主演の映画「アリベデルチ・ベイビー」に登場したり、1972(昭和47)年開催のミュンヘン五輪ではセーリング・イベントに参加したりなど、セーラー以外にも世界中で魅力を発信してきた。

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 1973(昭和48)年8月、英国から三崎港(三浦市)に入港したシナ―ラは、2001(平成13)年にリビエラが所有権を獲得した。2015(平成27)年、同社では修復プロジェクトを立ち上げ、リビエラシーボニアマリーナ(三浦市)に特設ドックを整備し、シナーラが建造90年を迎えた2017(平成29)年1月に海から上架。4年の歳月をかけて修復に取り組んできた。作業に当たり、世界10カ国から50人の船大工を日本に招いた。

 同プロジェクト創設当初から関わってきたリビエラリゾート専務の山崎哲雄さんは「シナーラのためならと、レストア技術のない日本に技術を伝えることも含めて優秀な職人やエンジニアが集まってくれた。東京オリンピックでは江の島沖がヨット会場になる予定だったため、昨年その機会に世界各国の方々に初披露できればと進めていた」と話す。

 シナ―ラの特徴について、山崎さんは「100年前の建造当時の材料を約80%リユースができたこともそうだが、歴史ある木造帆船の中でオリジナルの状態にかなり近い状態で現存する船は数えるほどしかない。高性能な上にラグジュアリーであり、高速なスピードも出せる非常に優れた帆船」と話す。

 現在、リビエラシーボニアマリーナから葉山、逗子、江の島あたりまで毎週平日に一度くらい、セイルトレーニングでシナ―ラを走らせているという。「陸から見える機会もある」と山崎さん。

 「Classic Boat Awards 2021」投票は3月8日まで受け付ける。

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