イベントスペース「うみたま庵」(横須賀市秋谷)が10月17日から、「クリスタルドームお披露目お祝いの宴」を開催している。
同スペースのオーナーでボイスセラピストであり、ミュージシャンの奥村有子さんは葉山・一色海岸の海の家「ブルームーン」との出合いをきっかけに葉山に移住し、2015(平成27)年には仲間と逗子海岸前にフェアトレード&オーガニックのビーガン(ベジタリアン)カフェ兼セレクトショップ「@AMARE(アマーレ)」をオープンさせた。「昨年9月に閉店した後、家族のような仲間のような常連さんたちが集まれる所を作りたいと秋谷に越した。もちろん逗子、葉山の仲間が集まってくれるが、この辺りはいろいろなアーティストが多く暮らしていて新しいつながりもうれしい」と奥村さん。
直径6メートルの「クリスタルドーム」は北欧のもの。素材もリトアニアから取り寄せ、岐阜の職人が建てた。奥村さんが「マイクもアンプもすでに内蔵されているかのような摩訶不思議な音の世界空間」と表現するドーム中で、瞑想(めいそう)やマッサージ、ヨガなどの体験会を行っている。奥村さんは民族楽器を演奏しながら、小鳥のさえずりのような唄をドームに響かせる。参加者の一人は「有子さんはドーム内の空間に声の音程や大小を確かめながら楽しんでいるようで、頭の中、体の奥底に共鳴する」と話す。
お披露目会は24日、26日、29日と続き、31日が最終日。会社勤めをしながら「葉山キッチン」(葉山町長柄)や「Maharita(マハリタ)」(逗子市逗子7)で自分の味を確立したカレー店「パレタコ食堂」の男性は同会の出店を最後に愛知県奥三河へ移住する。「気長にやっていこうという私のペースを理解してくれた人たちのおかげで独立できた。スパイスカレーはとがった味のイメージだが、調和のとれた納得のいく味になった」と笑顔をみせる。
おやつ&デリ「3pmさんじ」(葉山町上山口)も24日、26日はスペシャルスイーツタイムに、31日はランチandスイーツオードブル、ディナータイムに参加する。
奥村さんは「このお披露目会を通じて、コロナ禍の中、どのように利用してもらえるか考えている。夢見た世界を少しずつ仲間たちと現実にしていきたい。思いは脈々と受け継がれていくものだと感じている」と話す。
お披露目会は予約制。申し込みはフェイスブックからできる。