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逗子のフェアトレードとオーガニックのショップ&カフェ「@MARE」閉店へ

(左から)現在のオーナー3人、奥村有子さん、逆瀬川了さん、花田英子さん

(左から)現在のオーナー3人、奥村有子さん、逆瀬川了さん、花田英子さん

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 逗子海岸に面した国道134号沿いにあるフェアトレードとオーガニック製品のセレクトショップ&カフェ「@MARE(アマーレ)」が9月23日、閉店した。

シェフとして携わった児玉明子さん。ガラスドアのイラストは夫で作家のルワゾー・ルンさんが描いた

 「地球にも、人にも優しいモノをたくさんの人に届けたい」をコンセプトに2015(平成27)年3月、現オーナーの一人、花田英子さんと「逗子フェアトレードタウンの会」共同代表の磯野昌子さんが始めた同店。店名は、イタリア語で@=場所、mare=海、amare=愛するにかけたという。

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 フェアトレードとオーガニック関連のほか、エシカルな衣服、雑貨、食品などを販売。カフェでは、製法にこだわった調味料や国内産の無農薬、無化学肥料野菜を使い、白砂糖、化学調味料、添加物などは使わない料理を提供。日替わりシェフによるヴィーガン(動物性原料一切不使用)メニューは逗子では数少ないものだった。オリジナル商品としてタイ産の天然ゴム100パーセントのビーチサンダルの販売や「逗子珈琲」の製造なども手掛けた。

 現在、共同オーナーは3人。出身地の秋田でゲストハウス「Bar&Stay Yuzaka」を始めた花田さんは「このお店を開いたことで、人と人がつながった。この場所が無くなっても伝えたいことが変わらなければ、どこにいても発信はできるし、つながった人同士支え合っていけると思う」と話す。

 横須賀市秋谷で「たまゆら庵」を運営している気功師、逆瀬川了さんは都内で育ち、15歳の頃に池袋で出合ったフェアトレード商品とその考え方に衝撃を受けたという。「物がありふれていた東京でフェアトレード商品にはエネルギーを感じた。この店ではエチオピアの野生のコーヒー豆を現地の人が手でつんで天日干しした物を輸入し、私が手で焙煎(ばいせん)し、手でひいて、ネルを使い、手でいれている。これからも、フェアトレードというベターな選択肢があることを子どもたちに知らせていきたい」と意欲を見せる。「もう一人のオーナー、奥村有子さんらと知恵をつないで今まで以上に深く交流できる場所を準備していく」とも。

 約2年間、シェフとして店に携わった児玉明子さんは「ここに来ると癒やされるという方も多かったが、私にも癒やしの場所だった。この店を通して料理やお菓子を提供できることも実現させてもらえた。この場所が無くなってもそれぞれが次のステップに向けて歩もうとしている」と笑顔を見せる。

 今後については各自のフェイスブックなどで知らせていく予定。

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