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逗子開成中学高校の食堂にフェアトレード商品使ったメニュー 生徒が提案

(左から)土曜講座「逗子活性化プロジェクトチーム」の村山哲也教諭と黒澤秀真さん、神谷康弘さん、西川仁己さん、部奈誠士さん

(左から)土曜講座「逗子活性化プロジェクトチーム」の村山哲也教諭と黒澤秀真さん、神谷康弘さん、西川仁己さん、部奈誠士さん

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 逗子開成中学高校(逗子市新宿2)が9月から、「国際フェアトレード認証ゴマ」を使ったメニューを食堂で提供している。

食堂の入り口で紹介されているフェアトレードのゴマを使ったメニュー

 同校では通常の「授業」とは別に、学年の枠を超えて生徒たちが趣味を増やしたり、考え方の幅を広げたりできるよう「土曜講座」の取り組みを行っている。同取り組みの一つとして展開している「逗子活性化プロジェクトチーム」では、逗子市がフェアトレードタウンであることから、フェアトレードスクール認定校になることを目指し、土曜講座でフェアトレードについて学んでいる。今回の食堂メニューは、同チームメンバーの生徒たちの提案を受けて開発した。

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 毎年10月に開催する文化祭では、フェアトレードについて個人が調査報告を行っているほか、「国際フェアトレードラベル機構(フェアトレード インターナショナル)」の定める「経済的」「社会的」「環境的」の基準を満たし認証を受けたチョコレートやコーヒー、雑貨などを販売している。昨年度はフェアトレード食品のドライマンゴーを校内のパン自販機に導入するよう提案し実現した。3カ月で約80個が売れたという。

 ゴマは、逗子の学校給食で使っていたため、市職員から紹介された。国内のゴマ専業メーカーでは初めての「フェアトレード認証ゴマ」製品。同校の食堂を運営している相馬正博さん、有子さん夫妻は生徒から相談を受け、試作を重ねた。「何に使おうかワクワクした。フェアトレードのことを知らない生徒も多いと思うので、食育にもなると即引き受けた」と有子さん。「実は新入生を歓迎する意味で、フェアトレードチョコレートを使うデザートも準備していた」とも。

 新型コロナウイルス感染対策の影響で、食堂は3月から8月中旬まで閉鎖していたため、ゴマのメニューは9月から提供が始まった。現在、「ゼンマイと小松菜のナムル」「ワカメとタマネギ、パプリカのサラダ」「つきこんにゃくの炒め煮」など定食の小鉢として使われている。食堂入り口にはゴマを使ったメニューを紹介し、関心を持った生徒が選ぶ様子が見られるという。

 10月に一般非公開で開催予定の文化祭は、食品販売ができないという。高等学校1年生の部奈誠士さんは「文化祭のチョコレート、自販機のマンゴーで、学内ではフェアトレードの認知度が高まったと思う。今年はみんなが関心を持つ食品で人を集めることはできないが、そのぶん深く学んだことを発表展示したい」と話す。

 プロジェクトチーム代表で高等学校2年生の西川仁己さんは「フェアトレードタウンという逗子の魅力を紹介することで、地域も活性化すると思う。文化祭ではいつもの活動を読み応えのある物にまとめ、私たちのチームが逗子にあるこの学校で存在していることを多くの生徒と共有したい。その活動の続きがフェアトレードスクールの認証につながれば」と意欲を見せる。