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逗子開成高等学校演劇部、オリジナル「ゾンビ作品」で全国大会初の最優秀賞

逗子開成高校演劇部の皆さん。前列が演出などスタッフ、ゾンビポーズの後列が出演者と(左端)コーチの国語科教諭、香西令菜さん、(右端)顧問の社会科教諭、村山哲也さん

逗子開成高校演劇部の皆さん。前列が演出などスタッフ、ゾンビポーズの後列が出演者と(左端)コーチの国語科教諭、香西令菜さん、(右端)顧問の社会科教諭、村山哲也さん

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 逗子開成高校演劇部(逗子市新宿)は7月27日~30日に鳥栖市民文化会館で行われた第43回全国高等学校総合文化祭 2019 さが総文 演劇部門、兼第65回全国高等学校演劇大会(佐賀大会)で文部科学大臣賞・全国高等学校演劇協議会会長賞・東京演劇大学連盟特別賞・大会会長賞を初受賞した。神奈川県の学校による最優秀賞は1967(昭和42)年の成美学園女子高校以来、52年ぶり2回目。

使い込んだ台本(提供=逗子開成高等学校演劇部)

 上演作品は、ホラー映画を作ろうとする大学生3人組が、本物のゾンビと出会ったらというストーリー「ケチャップ・オブ・ザ・デッド」。同校の美術部教諭、飛塚周さんと部員で昨年7月に完成させたオリジナル脚本。全国約2100校の中から地区大会、都道府県大会、ブロック大会を経て推薦された12校の中から選ばれた。

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 2007(平成19)年から顧問の一人になった村山哲也さんは「ここ4年間は県大会に連続出場し、チームとしての総合力が少しずつ付いてきていた。そして今回、高校野球で言えば甲子園の優勝校監督になったわけで、とてもうれしい。優勝の要因はチームとしての総合力とリーダーの力。議論百出しながらまとまってきた」と振り返る。

 夏休み、受験に向け補習中の高校3年の部員、5人に感想を聞いた。前部長で大学生・くぼた役の角田哲史さんは「お客さんを味方につけたことでクライマックスまで集中してできた」と切り出し、日常生活が役作りというゾンビ役の上野凛太郎さんは「もともと私をゾンビの当て役として脚本を書いたと聞いた。自分の演技で会場が笑ってもらえていい意味で調子に乗せてもらった」と続け、大学生・あだち役の金子虹太さんは「他の大学生2人と対比するビビリ役だった。今までにない大きな会場の観客を動かしたという経験ができた」と感動を伝える。

 大学生・いしばし役の泉水啓太郎さんは「サッカー部から演劇部に入り、やる気があっても空回りしてうまくいかないこともあった。高2の夏、この作品の練習が始まって、けんかしながらも仲良くなって、みんな舞台が好きっていうことで楽しくできたことが一番」と話す。演技する仲間を舞台監督として見守った松本舜平さんは「本当にみんな楽しそうだった。本番は場面転換がうまくいき、テンポがよかった」と満足そう。

 顧問の村山さんから、3年生に対してもきちんと話ができると評価を受ける高校2年の部長、坂巻虎太郎さんは「上演ごとに話し合いながら、クライマックスを変えてきている。上演は60分以内と決まっているが本番は59分31秒で、最後までどきどきした。でも演技が終わった時、幕が下りた時、そしてもう一度、三段階の大きな拍手を舞台の袖で聞いてゾクッとしたことが忘れられない」と話す。

 高校3年生は、8月25日に行われる第30回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演の出演が最後の舞台。

 NHK・Eテレの番組「青春舞台」で同演劇部のドキュメンタリーと作品放映が予定されている。9月7日22時~23時にドキュメンタリー編、9月8日14時30分~15時40分に全編放映。

 新しい作品の公演は10月の同校文化祭で観劇できる。

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