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逗子の音楽ホールオーナーが地元音楽家に演奏依頼 動画配信で笑顔に

動画の本番撮影の前に「結・YUIコミュニティホール」の運営管理も担う内村恒彦さんが照明を調整

動画の本番撮影の前に「結・YUIコミュニティホール」の運営管理も担う内村恒彦さんが照明を調整

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 JR逗子駅西口近くの音楽ホールとミーティングルームを備えた複合文化施設「結・YUIコミュニティホール」(逗子市山の根1)が企画する演奏動画配信プロジェクト「Life with Music from Zushi & Hayama」が4月15日、始まった。

(左から)「結・YUIコミュニティホール」の内村さんと「FUJIO PROJECT」の宮地さん

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 同ホールのオーナーで運営管理を担う内村恒彦さんは「2年前にホールを開館して以来、地域の皆さんに利用していただき、笑顔で帰ってもらいたいと続けてきた。おかげさまで多くの方に喜んでいただいているが、今は音楽家も表現する場がなく、聴く方もその機会を無くしている。先日、利用者が動画配信している様子を見て、このプロジェクトを思いついた」と話す。

 内村さんはこれまでホールを利用した逗子・葉山の音楽家に声を掛け、出演料を払って動画撮影に取り組んでいる。ホールではスタッフを入れて5人以内という人数制限をし、人と人の間隔も取り、感染予防対策を厳しく行っている。

 プロジェクトに賛同して動画を撮影し、配信の協力に手を挙げたイベント企画「FUJIO PROJECT」の宮地藤雄さんは「ホールがこうして地域の音楽家たちを応援していることはとても素晴らしいこと。まずはこの動画で演奏を楽しんでもらい、新型コロナウイルスが落ち着いたらぜひホールに足を運んでほしい」と話す。撮影にはライブ用の集音マイクを使い、何度もリハーサルをして音のチェックや立ち位置の確認をする。

 プロジェクト3組目の出演となったバイオリニストの櫻井祥子さんとピアニストの加藤千晶さんが選んだ曲は「祈り~ピアノ協奏曲第2番 第2楽章」(S・ラフマニノフ作曲、クライスラー編曲)と「前奏曲とアレグロ」(クライスラー編曲)。櫻井さんは「心を痛めている人が多いと思い、癒やしと平和と希望を伝えたくてこの曲を選んだ。こうして発信していただけて幸せ」と話し、加藤さんも「このホールは木のぬくもりがあり、音の響きが温かい。いつも面倒見のいい内村さんに感謝している。演奏を聴いてくださった方々が穏やかな気持ちになれば」と続ける。

 内村さんは「ホールの演奏と同じ、動画撮影のために演奏してくれた音楽家も動画を見てくださった方々も笑顔になってほしい」と呼び掛ける。5月にはピアノとバイオリンの演奏に乗せて絵本を読む企画やバロックバイオリンの演奏にバロックダンスが加わる企画なども予定している。

 演奏動画はユーチューブ「結・YUIコミュニティホール」で観賞できる。

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