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逗子駅前の文具店「文章堂」 新コンセプト営業に向け一時閉店

「文章堂」店主の神澤恵さん

「文章堂」店主の神澤恵さん

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 JR逗子駅前ロータリーにある文具店「文章堂」がリニューアル営業に伴い一時閉店する。9月27日まで、一部商品を除きセール販売を行なっている。

種類豊富な祝儀袋などは今後も提供する

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 同店は1950(昭和25)年、現在の店長、神澤恵さんの祖父が印章店として始めた。新道亭(現ラ・ベルデ)の前身、中華食堂が2階にあり、隣は今と同じ、鮮魚店「魚佐次商店」だったという。

 印章店としては手彫り印鑑が好評で、認め印から実印、祝い向けの印鑑のほか、業務用のゴム印、印判用品まで幅広く対応してきた。文具も多くの種類を置く。

 神澤さんは「生まれも育ちも逗子で、駅前のロータリーは遊び場だった。逗子はのんびりとした、こじゃれた町だと思う」と話す。一時閉店の理由については、「一緒に店をやってきた夫が6月に亡くなり、一人でこの多くの商品をやり繰りすることが大変になってきた。私の好きな和文具を中心にコンセプトを変えて新しく始めるために一度、閉めることにした」と話す。ネットですぐに購入できるような事務用品は取り扱いを止めて、絵手紙やスケッチなど趣味で必要な文具類や、これまでもこだわりを持ってそろえてきた祝儀袋などを充実させる予定という。

 「逗子は高齢者が元気な町で、店にもよく来てくださる。それでも『荷物を置くところがほしい』などの声がある。今、設計士と相談中だが、座れるような空間も作れたら」と神澤さん。「『本当に閉めてしまうの』『次はいつ再開するの』と毎日聞かれる。年内に営業再開が間に合うかどうか分からないが、店は続けるので楽しみにしてほしい」と話す。

 営業時間は10時~16時。日曜祝日定休。

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