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逗子・小坪小150周年記念の熱気球に歓声 難条件乗り越え実現

小坪小学校校庭に上がった熱気球

小坪小学校校庭に上がった熱気球

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 逗子市立小坪小学校(逗子市小坪3)創立150周年を祝い、3月15日、熱気球が校庭に上がり、在校生ら137人が順番に搭乗した。

準備ができた気球をスマホで撮る児童ら

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 同イベントは昨年5月25日に創立150年を迎えた際、同小PTAを中心に組織された実行委員会が企画した記念事業の一つ。昨年11月に予定していたが、強風のため延期となっていた。15日も雨の可能性があり、搭乗時間を午前から午後に変更。海に近い場所にある同校は「風がなぐことは珍しく、気球を上げるには難しい場所」と気球の運営会社スタッフも話していた。

 午前中から搬入、準備が始まり、搭乗予定1時間前に手伝いの保護者らが説明を受け、球皮を広げる。雨雲が近づく可能性が出たため、いったんブルーシートをかける。校庭には搭乗を申し込んだ児童らが列を作り始め、見守る。

 予定の13時前、まだ雨は降らないと判断し、大きな音を立ててバーナーがたかれ、球皮が膨らみ、横になっていたバスケット(乗船する場所)が起き上がり、校庭いっぱいに熱気球の完成した姿が現れた。「大きい」「思っていた以上」などと児童からも保護者からも驚きの声が上がった。

 最初に実行委員会メンバーが試乗し、その後、順番に7~8人ずつ搭乗。浮かび始めると歓声が響き渡る。3階建ての校舎の屋上が見えるほどの高さまで上がり、数分で降りる。最初に乗った6年生の女児らは興奮冷めないまま早口で、「バーナーの音もすごい大きいし、最初は怖くてしゃがんでたけど、楽しかった」「マリーナや海、学校の屋上、手を振ってる校長先生が見えた。乗れて良かった」と話していた。

 ほぼ予報通り14時30分、風が吹き、雨が降り始めたため、あと2組を残して終了となった。

 最初に試乗した実行委員会副会長の村上知子さんは「気球が飛ぶイメージが夢をかなえることとリンクできたらと企画したが、延期になったことで諦めなければ夢がかなうというメッセージにもなったのでは。実際、気球に乗った時、下で手を振ってくれているたくさんの人を見て感動した、支えてくれる人がいて実現できたと思えた」と振り返る。

 キャンドルナイトやロゴ、Tシャツ制作などを行ってきた150周年記念事業は、記念誌の発行が最後となる。

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