学ぶ・知る

逗子・久木中の自然科学部、地元の科学館「理科ハウス」で実験ショーに初挑戦

久木中学校自然科学部部長の原田悠翠さんが放射線を見る霧箱実験について説明

久木中学校自然科学部部長の原田悠翠さんが放射線を見る霧箱実験について説明

  • 93

  •  

 逗子市立久木中学校(逗子市久木7)の自然科学部メンバーが10月22日、地元の私設科学館「LiCa・HOUSe 理科ハウス」(池子2)の「秋のオープンデー」の企画として科学実験ショーを行い、約40人が熱心に見守った」。

久木中学校自然科学部の副部長、青木薫さんがヨウ素デンプン反応実験を披露

[広告]

 中学・高校の生徒による科学実験ショーを10年以上続けている同ハウスだが、地元の中学校が参加するのは初めてだという。学芸員の山浦安曇さんは「久木中学に隣接する池子の森自然公園の生態調査を1年ほど前から手伝ってもらっていることもあり、いつかは実験ショーをやってほしいと望んでいた」と話す。

 ショーでは部長の原田悠翠さんが放射線を見る霧箱実験を、副部長の青木薫さんがヨウ素デンプン反応実験を部員仲間のサポートを得て披露した。

 15日、18日には理科ハウスでリハーサルを行い、時間配分や分かりやすく見せる方法、どこまで放射線を説明するかなどの課題を出し合い、想定される質問への回答も準備した。この実験を選んだ理由として、原田さんは「日本科学未来館などで霧箱を見て面白いと思い、その面白さを伝えられたらと取り組んでみた。実験の楽しさを感じてもらえたら」と話す。

 青木さんの実験はデンプンを溶かした液体の色が、ビタミンCやオキシドールによる変化が見せ場だが、液体の分量によって変わるため、その調整に時間をかけた。当日、会場から「なぜ一気に色が変わらないのか」と想定通りの質問もあり、的確に回答した。

 顧問の阿部恭士さんは「この日のために何日も集中して取り組むことができた。質問に対する回答も、とても良かった。出来栄えは120%」と喜んだ。

 ショーの後も多くの参加者が興味深く、霧箱をのぞき込んでいた。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース