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逗子葉山アマチュア無線クラブと久木中学生 国際宇宙ステーションと交信大成功

国際宇宙ステーションとライブ配信中の久木中学校生徒。久木中学校図書室で

国際宇宙ステーションとライブ配信中の久木中学校生徒。久木中学校図書室で

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 逗子市立久木中学校(逗子市久木7)と逗子・葉山アマチュア無線クラブ、横須賀-逗子VEチームで結成したプロジェクトチームが、1月20日17時17分59秒から約10分間、国際宇宙ステーションとの交信に成功した。

コンタクトオペレーターを務めたプロジェクトマネージャーの佐藤勝さん(左)

 交信の予定にはなかった宇宙飛行士の野口聡一さんが最後に参加し、「今日はシャノンと一緒に交信を聴いていました。久木中学校頑張れ」とエールを送った。

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 同交信はNASA(アメリカ航空宇宙局)の教育プログラムの一環として行わる「ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)スクールコンタクト」で神奈川県内では3例目。実現までには2017(平成29)年から約4年かかった。

 スクールコンタクト臨時局は同中学校の図書室に開設され、本番に向けての無線機やネット中継設備などの設置テストは1月10日に1日がかりで行なった。当日は13時30分からプロジェクトチームのメンバーが最終準備に取り掛かり、16時15分開場され、16時50分、逗子・葉山アマチュア無線クラブ代表の石井康生さんの司会で動画配信が始まった。

 交信できるのはISSが日本の上空を通過する17時17分59秒から28分51秒までの10分ほど。交信相手はNASA所属の女性宇宙飛行士シャノン・ウォーカーさん。同クラブ副会長でプロジェクトマネージャーの佐藤勝さんがコンタクトオペレーターとしてマイクの前に座る。石井さんたちに交信訓練などを学んだ久木中学校の生徒12人のトップバッター加納みなみさんが指定の席に座る。

 交信を終えた生徒は「皆さんの協力のおかげで成功できた。こんなコロナ禍で成功できたことは奇跡だと思う」「人生で一番緊張した」「今回学んだことを将来に生かしたい」などと笑顔を見せ、2年生の軽部茉央さんは「父親が宇宙に関する仕事をしていたので興味はずっとあった。今回交信できてすごく新鮮」と喜ぶ。 

 交信後、英語でやりとりした内容を同校の英語教師、澤理恵子さんが解説した。「コロナウイルスの対策は?」という問いには「ウイルスを宇宙に持ち込まないように地上で隔離して対策をした」などというやり取りが行われた。

 オペレーターを務めた佐藤さんは交信を終え、「野口さんには本当に驚いた。宇宙飛行士は業務が分担されているので、普通は予定以外の宇宙飛行士が交信することはない。宇宙での業務開始が日本時間の16時頃だったので、ちょうど可能な時間だったのかもしれない」と話し、「とにかくほっとした。全員の生徒が宇宙飛行士と交信できたことを見ていて、とてもうれしかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 ライブ配信動画は久木中学校と逗子・葉山アマチュア無線クラブのホームページから視聴できる。

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