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逗子でアオリイカ産卵床づくり2年目 地元小学生も参加

アオリイカ産卵床設置に向かう漁船を見送る小坪小学校の児童たち(提供=マリンボックス100)

アオリイカ産卵床設置に向かう漁船を見送る小坪小学校の児童たち(提供=マリンボックス100)

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 逗子の小坪のアオリイカ漁師と地元のマリンスポーツ業者らが4月20日、昨年に続き海岸沖にアオリイカの産卵床を設置した。

産卵床を逗子海岸沖の海へ

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 実際に釣りをしながらアオリイカの減少を「身を持って感じた」という「マリンボックス100」(逗子市新宿2)社長の小林太樹さんが中心となり、同様に不安を持っていた釣り業者「YAMARIA」、「逗子葉山ダイビングリゾート」のダイバーたちと昨年同時期に、地元の間伐材を使った産卵床を小坪沖に設置した。昨年5月には産卵の様子がダイバーたちによって確認されたという。

 「アオリイカは音にとても敏感なので卵から巣立つ様子は見ることができなかったが、たくさんの産卵を確認できたので続けていこうと思った。そして今年は地元の小学生にも知ってほしいと思い、この取り組みについて授業で話し、短冊を作って間伐材に付けてもらった」と小林さん。

 20日当日、短冊を付けた小坪小学校(逗子市小坪3)の6年生たちが、産卵床設置に出航する漁師たちを小坪漁港で見送った。

 小林さんは「漁師になりたいという小学生もいた。せっかく港の近くで暮らしているのだから、このアオリイカを通して海の環境や小坪で取れる魚に興味を持ってほしい。秋にはまた産卵床の報告を兼ねて授業を行う予定」と話し、「アオリイカがまたたくさん収穫できるようになって地元でも食べられるようになれば」と期待を込める。

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