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逗葉高で「完校式」 「いけばな作家」の卒業生が花添える

逗葉高校完校式には1、2年生が出席。壇上に卒業生の「いけばな作家」久保島一裕さんの作品

逗葉高校完校式には1、2年生が出席。壇上に卒業生の「いけばな作家」久保島一裕さんの作品

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 神奈川県立逗葉高校(逗子市桜山5)の「完校式」が3月24日、体育館で行われた。完校は、学校としての教育活動の完了を記念して使う造語。

逗葉高校完校式で45年を振り返る動画を上映

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 3学期末修了式、離退任式に続き、1、2年生約600人が参加した完校式は逗葉高校と再編統合する逗子高校の佐久間健校長の話で始まった。逗子高校が昨年100周年を迎え、3月1日に卒業式と完校式を終えたことや、この5年間、会田校長とともに新しい高校の校名や制服、校歌、校章など準備してきたと話し、「両校の交流がコロナ禍でなかなかできなかったが、昨年、野球の合同チームを作り、吹奏楽部や応援団を一緒に結成できたことは大切な思い出となった」と振り返り、「逗子校100年と逗葉校45年を合わせ、146年目がスタートすると思っている。これからもずっと応援し続ける」とあいさつした。

 続いて、逗葉高校45年の歴史をまとめた動画を大きなスクリーンで上映した後、生徒・教師全員で校歌を歌った。1、2年生は体育館に集まり、一緒に校歌を歌うのは入学以来、初めてとなる。

 最後に会田勉校長は「完校とは何だろうと考えた。学校がなくなることではない。卒業していった1万4172人はいつまでも逗葉高校の卒業生で、皆さんが逗葉高校に入学したことは変わらない」と話し、卒業生で、サッカー選手として世界で活躍する伊東純也さんや、この日のために壇上に作品を作り上げた「いけばな作家」の久保島一裕さんの功績を紹介し、「すてきなことをしてくれる先輩や生徒がいることを誇りに思う。皆さんも逗葉高校を誇りに思い、新しい逗子葉山高校で一緒に頑張っていこう」と呼びかけた。

 前日に作品を作った久保島さんは「生まれ育った逗子に恩返しをしたいと思っていた時に母校の完校式を知り、何かできたらと思った。誰が見てもすごいと思ってもらえるようなインパクトのある力強い作品にしたかった」と話し、式後、生徒らが作品の前で記念撮影をしている様子を聞き喜んだ。

 新校、逗子葉山高校の始業式は4月5日、入学式は翌6日に行われる。

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