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新設・逗子葉山高に「逗子高校校史資料室」 逗子高卒逗葉校長の計らいで

「新設に向けて昇降口側の壁をきれいに修復した」と説明する会田勉逗葉高校校長

「新設に向けて昇降口側の壁をきれいに修復した」と説明する会田勉逗葉高校校長

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 4月に新設される県立逗子葉山高校(逗子市桜山5)に県立逗子高校(池子4)の校史資料室ができることとなり、2月26日、逗子高校同窓会員の手によって準備が始まった。

新設される県立逗子葉山高校(現・逗葉高校)に県立逗子高校の校史資料室ができる

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 神奈川県教育委員会の県立高校改革実施計画(II期)により逗葉高校と逗子高校2校は再編統合され、4月から「逗子葉山高校」が新設される。校舎や校庭は逗葉高校を利用する。現在、逗葉高校と逗子葉山高校の校長を兼務する会田勉校長は「私は逗子高校出身で、逗葉高校の校長という立場で学校名がなくなる両校の思いを強く感じている。校舎がなくなる逗子高校の百年の歴史をどのように残せるかと考え、同窓会に部屋の提供を提案した。同窓会員が会議などで利用してもらってもいい」と話す。

 場所は1階・職員室の並びで、部室として利用していた教室。床の一部が剥がれ、45年間の傷みはあるが、同窓会の会員の手で掃除し、壁塗りをして整えるという。26日はワックスがけで始まった。現在、手伝える同窓会員を募集している。

 逗葉高校の史料は隣の学習室の一角にまとめ、展示する。「校舎は残るが、校舎に掛かる学校名も変ってしまうなど、学校がなくなるということは逗葉高校の生徒も同じ。2、3年生はそのまま在籍するので、生徒の目につく場所にしたい」と会田校長。

 3月1日に逗子高校の卒業式と完校式が行われた後、同月中に逗子高校からテニスの審判台やコートローラー、教室のキャビネットやパーティション、下駄箱など、利用できそうな備品は新設校に運び、利用する。4月には8クラス約320人の1期生が入学する。倍率は1.3倍だったという。

 逗葉高校では3月2日に卒業式、同24日に終業式と完校式が行われ、「逗子校史資料室」も完成予定。

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