逗子の工務店キリガヤ本社(逗子市山の根1)で7月21日、「第15回キリガヤ祭」が行われた。
同祭は子どもにも木に親しんでもらいたいと年1回開催し、木工教室、丸太の早切り競争のほか、スペアリブやかき氷などの出店、ハワイアンバンドのライブなども行われ、今年15回目を迎えた。
スタートのきっかけは1985(昭和60)年、社長・桐ヶ谷覚さんの次男、郁人さん(当時小学3年生)の夏休みの木工の宿題。材木店だった家に友達が工作用の木を探しに来ても家造り用の木は子どもには手に負えないものだった。そこで、取引先の産地の製材所に協力してもらい、薄く削った木材を大量に用意してイベントを始めた。夏休みの工作には欠かせないイベントとなり、家族連れで年々来場者が増えていった。
いったん休止になっていたが、郁人さんが入社し、祭りの復活を申し出て、2009年に再開した。桐ケ谷さんは「昔は社内のつながりだけで行っていたが、商店街などを巻き込む地域のイベントに変わっていった。今年は、別のイベントで音楽をやっていることを知った郵便局の局長にもライブに出演してもらうことに」と、交流の場になっていることを喜ぶ。
郁人さんも「いつも世話になっている地域の方々への感謝を込めて行っている。木工教室は、場所の広さの関係で人数を制限しているが、もっと参加者を増やしたい」と話す。この日も、チケットを手に入れるために早くから行列ができていた。約1時間半、親子で熱心に取り組み、本箱、飾り棚、椅子など完成させていた。