逗子市商工会が10月20日、逗子市小規模事業者等活性化補助金の募集を始めた。
小規模事業者持続化補助金は、国が小規模事業者の販路開拓にかかる費用の一部を補助する制度。逗子市商工会によると、逗子市はこれまで、国の予算で行う小規模事業者持続化補助金の申請支援を神奈川県内の商工会で最も多い、述べ400件近く行ってきたという。
今回の補助金は商工会が逗子市へ予算を要望し、令和4年度逗子市一般会計補正予算で「商工会助成事業」として可決された1,000万円が原資となる。同商工会初の取り組みになる。
同商工会職員の栗原大輔さんは「市内の小規模事業者数は約1,700件。まだまだ補助金申請や経営計画を立てたことのない小規模事業者は多い。その多くが経営計画の作成をしたことがない。申請から手元にお金が入金されるまでの期間が長いなど申請に踏み切れない理由があったと思うが、この補助金はハードルを低くして、今まで取り組めなかった事業者のファーストステップにしてもらいたい」と力を込める。
「取り組みやすくした点は、国の事業計画書に比べ約半分の4ページで済むこと、補助金の支払いまでを3~4カ月程度で検討し、申請者の資金繰りの負担を軽減すること」とも。
栗原さんは「事業計画書の記載方法や専門的なことは、商工会経営指導員が相談を受け、中小企業診断士など専門家が経営相談窓口で相談にのる。感覚で経営してきた人が経営計画を作成することで、売り上げが伸び、新たな販路の開拓ができることが多い。これまでやってこなかった人ほど、伸びしろがあると思うので、この機会を利用してほしい」と呼びかける。
1事業者の補助金額は上限30万円、補助率は4分の3。申請受付は11月30日まで(ただし、予算達成次第締め切り)。