葉山育ち・逗子在住のコントラバス奏者・地代所悠さんがオリジナル特撮ドラマ「コントラバスヒーロー」(制作=地代所組、創増コンパス)第1話を完成させ、10月8日、ユーチューブチャンネルで配信を始めた。
編集作業をするコントラバスヒーロー、地代所悠さん(提供=地代所悠さん)
小さい頃から特撮ヒーローのテレビや映画に憧れていた地代所さんが主人公のコントラバスヒーローを演じ、プロのソリストが扮(ふん)する謎の怪人「ソリスト伯爵(はくしゃく)」と演奏を通して対話し、自由を守っていくというストーリー。テレビで放送される特撮ヒーロー番組に準じた構成で、自作のコマーシャルも挿入している。
原案・脚本をはじめ、監督・編集・CG制作・VFX(ビジュアルエフェクツ)も手がけた地代所さんは「オリジナルキャラクターということで皆さんの予想をいい意味で裏切れていると思う。見た目こそ手作り感丸出しで、泥くさいヒーローだが、本格的な音楽と複層的な物語を楽しんでもらえたら」と話す。
劇中の音楽も地代所さんの書き下ろしで、仲間のミュージシャンが協力し、演奏を録音、編集した。エンディングテーマも作詞している。ヒーローの衣装は手作りで、「コントラバスの弦に使う松やにポケットがポイント」と地代所さん。「もう少しコンパクトな予定だったが、制作しながらやりたいことがたくさん増えてしまい、その分、内容の濃い作品になった」とも。
動画配信にとどまらず、コントラバスを含む演奏家のコンサートとヒーローショーを融合したエンターテインメント展開をしながら、三浦半島のご当地ヒーローを目指すといい、野外イベントも決まった。2日間の特別公演のタイトルは「決戦!奪われた楽譜とレンガの秘密」で11月4日は東京湾に浮かぶ猿島で、11月27日は横須賀の史跡・浦賀ドックの特設ステージで行う。
地代所さんは「猿島は特撮ヒーローの撮影でも有名な聖地。初めて皆さんの前に実際に登場し、プロのミュージシャンの演奏も披露する。ヒーローに会いに来てほしい」と呼びかける。