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逗子沖縄まつり3年ぶりに屋外で開催 フィナーレはカチャーシー

祭りのフィナーレは会場にいた老若男女が沖縄の手踊り・カチャーシーで盛り上がった

祭りのフィナーレは会場にいた老若男女が沖縄の手踊り・カチャーシーで盛り上がった

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 「逗子沖縄まつり」が9月11日、3年ぶりに通常開催された。

東風平さんが三線を弾き、逗子葉山沖縄県人会の真喜志康正会長が「芭蕉布」を歌う

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 東逗子駅前広場(逗子市沼間)で開催された同イベント。沖縄県出身で逗子在住のミュージシャン・東風平高根さんと沖縄好きの市民が集まって実行委員会を立ち上げ、2014(平成26)年に初めて開催された。

 以来毎年開催していたが、新型コロナウイルス禍で2020年の第7回はオンラインで開催。昨年は中止したため、屋外での開催は3年ぶりとなった。

 第1回開催後に、戦後、横須賀市浦賀港に引き揚げた沖縄出身者のうち逗子市沼間周辺に住んだ人たちの2世・3世が暮らし続けていることを知ったという実行委員会の杉浦正典実行委員長は「逗子葉山沖縄県人会」の設立に関わったと振り返り、「今年は沖縄本土復帰50年の節目の年なので、どうしてもリアルで開催し、祭りを通して平和でいられることを感じる機会にしたかった」と話す。

 ステージでは、ミュージシャンが三線で沖縄民謡やポップスを歌い、鎌倉女子大学沖縄舞踊愛好会がエイサーなどを披露した。終盤、東風平さんが三線を弾き、同県人会の真喜志康正会長が「芭蕉布」を歌った。

 真喜志さんは「『芭蕉布』は沖縄の県民歌ともいわれ、戦後は返還前から沖縄で歌われてきた。3番まで歌詞を覚えてしまうほど私もよく歌っている。沖縄にとって大切なこの歌を祭りでみなさんに聞いてもらえてよかった」と笑顔を見せる。

 会場には近隣の沖縄料理店などが出店し、同祭りの目玉企画・泡盛販売ブースとともにぎわった。同ブースは24の泡盛の酒造・酒蔵組合が協賛し、実行委員の一人で泡盛マイスターの小杉宗谷さんらが、泡盛のつくりや味、古酒を説明したり飲み方を紹介したりして提供した。応援に駆け付けた神村酒造の中里迅志社長は「約700杯の泡盛が一日で売れた」と驚く。

 祭りのフィナーレは、沖縄民謡歌手の田所ヨシユキさん、東風平さんの歌と三線に合わせて、来場していた老若男女が沖縄の手踊り・カチャーシーで締めくくった。

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