葉山町の広報誌「広報 葉山」2021年12月号が4月28日、全国広報コンクール「広報紙・町村の部」で総務大臣賞を初受賞した。
日本広報協会(東京都新宿区)が全国の市町村が発行する広報紙や映像を対象に、地方自治体の広報活動向上を目的として1964(昭和39)年から毎年行っている同コンクール。本年度は、広報紙、ウェブサイト、写真、映像、広報企画の5媒体10部門に487点がエントリーした。
葉山町は2013(平成25)年から毎年「県広報コンクール」で入賞を続け、昨年は全国広報コンクール入選を果たした。今回受賞した昨年12月号の広報紙は、子どもから大人まで全世代の発達障がいがテーマで、当事者へのインタビュー、町の支援・教育の紹介、障がいへの対応など10ページにわたり特集している。
政策課秘書広報係の河野香織さんは「紙面作りをするために30人近くの当事者や支援者などに会って話を聞いた。難しいテーマだったが、障がいの存在を理解し、自分事にしてほしいと思い、チェック方式など取り入れた。広報を町の人たちに読んでもらい、行動につながるような工夫をいつも考えている。受賞はうれしい」と喜ぶ。「昨年、ジェンダーを特集した広報紙を読んで、このテーマを発信できる町で働いてみたいと思って葉山町役場を希望した」という安藤久瑠美さんは「広報担当になって、正しい知識を知っていただくことの大切さを感じている」と話す。
山梨崇仁町長は「センシティブなテーマにも関わらず、取材に応じていただいた方々へ感謝したい。受賞は町民の方へ読みやすい広報を届けられていることを認めていただけたのだと思う。今後も日本一読みやすい広報を目指していきたい」と意気込む。
表彰式は6月3日、愛媛県内子町で行われる。