介護職員として働くことに意欲を持つ人や家族の介護のために学びたい人を対象にした「介護職員初任者研修」を5月16日から、逗子市社会福祉協議会(逗子市桜山5)が行う。
地域における介護職員不足を解消しようと、2016(平成28)年から実施している同研修。昨年はコロナ禍で中止したが、一昨年は通勤・通学しながらでも受講しやすいようにと夜間・土曜でプログラムを組んだ。
研修を企画した在宅支援係の平山智也さんは「介護職員初任者研修はホームヘルパー2級という資格に変わって誕生した厚生労働省の認定資格。ヘルパー2級の資格を取得して活躍していた人たちの高齢化で介護職員が不足している。地域の人材は地域で育てようと福祉や介護の現場に従事している人が講師になって最新の内容を伝えている。在宅支援をしている私も」と話し、「逗子葉山鎌倉エリアにおいて現在唯一の養成機関」だという。
研修期間は5月16日~8月6日の月曜・木曜の18~21時と土曜の9~16時(全31日間・130時間)。場所は逗子市福祉会館。対象は16歳から65歳以下で、心身共に健康な人。定員は20人。
平山さんは「家族介護のために資格を取りたいという人もいる。正しい知識を持つことは介護をする相手も自分も守ることになる。訪問介護は自分の生活に合わせて1日1~2時間でも仕事ができる。受講後、働き方の相談にも乗っている。一緒に地域を支えていただければ」と受講を呼びかける。
受講費は8万5,800円(テキスト代込み、4回分割も可能)。市内在住または市内の介護事業所に勤務し、主に身体介護のサービスに従事している場合は逗子市から5万円の補助制度がある。資格取得後、同協議会が運営する介護保険事業所「さくら貝サービス事業所」で働くことを条件に補助制度も設けている。