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逗子で「音の映画-Our Sounds」再上映 ハブヒロシ監督も来場

「音の映画-Our Sounds」予告編の1シーン。本編にはテロップもない(提供=逗子アートフィルム)

「音の映画-Our Sounds」予告編の1シーン。本編にはテロップもない(提供=逗子アートフィルム)

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 活動団体「逗子アートフィルム」(逗子市桜山)が3月20日、ドキュメンタリー映画「音の映画-Our Sounds」を逗子文化プラザなぎさホールで再上映する。

逗子アートフィルムの代表、仲本拡史さん(上映会場「逗子文化プラザホール」前で)

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 音楽家、遊鼓奏者、アーティストのハブヒロシさんが、コロナ禍で失われつつあった豊かな生活を取り戻すために、岡山県高梁市の日本語教室に集まったメンバーとともに歌をつくりあげる様子を記録した、音だけのセルフドキュメンタリー作品。映像はなく、真っ暗なスクリーンを前にホールで鑑賞する。

 昨年12月、同ホールで上映した際の反響を受けての再上映となった。上映後、逗子アートフィルム代表の仲本拡史さんは視覚障がいがある石井健介さんと出会う。石井さんはSNSに「音だけのこの作品を聴き終わった後には、確かに「観た」という感覚の余韻が自分の内側に残った。視覚を使わず映画を観る人と、普段は視覚を使って映画を観ている人も同じ立場で一緒に観賞することができる映画だと思う」と書いた。仲本さんは「石井さんのメッセージを読んで、今まで届かなかった人たちに届く可能性があるんだ。視覚に障がいのある人たちを意識して製作したわけではないが、今回は視覚障がい者の方に呼び掛けたいと思って石井さんに運営のアドバイスなどをもらった」と話す。

 石井さんのアドバイスと地元の眼科医・澤崎弘美さんの協力により、会場の最寄り駅からのガイドヘルパーと視覚障がい者用のホームページを作成した。石井さんは「人の声と音だけの世界は私たちにとっては日常。目の前に何人の人がいて誰が話をしているか、聞き分けて状況を把握するまでに戸惑う。この映画は視覚に障害がある人、ない人が同じように戸惑いながら描かれる世界を見るのでは」と話す。

 仲本さんは「早速、障がい者の方から申し込みがあった時は本当にうれしかった。映像という情報を抜くことで音にフォーカスして想像する余地を作っていく。最後のシーンはもし暗い中で寝てしまっても必ず起きると思える熱いシーン。ハブ監督も初めて逗子でトークするので聞きにきてほしい」と呼び掛ける。

 上映時間は19時~20時。上映後、ハブ監督のトークセッション(20時~20時40分)も予定する。チケット料金は、一般=1,500円、22歳以下・ユース=1,000円、中学生以下3歳以上=500円、障がい者=1,000円、障がい者介護者・日本語教室参加者・技能実習生=無料。

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