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逗子市観光協会が住吉城の「御城印」頒布 山城ガールむつみさんがデザイン

「住吉城」御城印設置店の一つ、小坪の雑貨店「COLLECTION MARKET」

「住吉城」御城印設置店の一つ、小坪の雑貨店「COLLECTION MARKET」

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 逗子市観光協会が3月12日、住吉城の「御城印」頒布(はんぷ)を始めた。

「住吉城」御城印

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 住吉城は「新編相模国風土記稿」「逗子町誌」によると築城年代等は不詳だが、小田原の北條早雲が永正7(1510)年、相州攻略の際、拠点を置いたと伝えられる。その後、三浦道寸の支城となり、弟の三浦道香が拠っていたが、三浦氏滅亡後、北條氏が使わずに廃城となり、現在は当所に住吉神社が建っている。

 同協会スタッフは「小坪はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が描く史実とも関係のある場所。歴史や城に注目が集まる中、全国に逗子の新たな魅力を発信し、観光客誘致につなげたい」と話す。

 旅行者などの間で近年人気を集める「御城印」は、城の外観やゆかりの城主の家紋などをあしらったデザインで、登城記念に求める人も多い。

 住吉城の御城印をデザインした山城ガールむつみさんは「住吉城のあった小坪は海上交通、流通の要衝に当たり、それらが住吉城の存在意義に大きく関わっていたと考えられる。そのため御城印には、行き交う船と相模湾の景色をデザイン。『新編相模国風土記稿』の正覚寺絵図をモチーフに、要害の地に築かれた住吉城の姿をイメージした。家紋は、三浦一族の『三つ引両』と、住吉城で奮戦した三浦道香の兄・道寸の姿を取り入れた」と話す。

 「生まれ育った家の裏山が三浦一族の『怒田城』だったことから三浦一族を調べるようになり、三浦一族城郭保存活用会という団体まで作った」とも。むつみさんは「住吉城は伊勢宗瑞(北条早雲)の嫡子、氏綱が中心となり攻撃を仕掛けたとされ、道香とその家臣は城を出て延命寺(逗子市)で自害、境内には道香とその家臣の墓と伝わる供養塔が残っている。逗子で三浦一族の歴史の一端をたどることができる」と話す。

 現在、住吉城跡の主な部分は民有地内にあるため立ち入りできないが、住吉城の鎮守として建てられたとされる住吉神社は参拝することができる。

 御城印は1枚300枚円。逗子市観光協会(市役所内)、はんこ屋さん21逗子店(逗子市逗子7)、COLLECTION MARKET(逗子市小坪4)で頒布する。900枚限定。

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