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葉山しおさい公園で13人の地元アーティストが「一色海岸アート展」 風をテーマに

開催9回目にして初めての屋外展示。菅原恵利子さんの作品「風化」

開催9回目にして初めての屋外展示。菅原恵利子さんの作品「風化」

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 「葉山一色海岸アート展」が3月13日、葉山しおさい公園の博物館(葉山町一色)ロビーなどで始まった。

メイン会場。葉山しおさい公園の博物館ロビー

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 一色海岸周辺に住み、活動しているアーティストらでつくる「ISSHIKI BEACH ART」が主催する同展。開催は今年で9回目。昨年は、「コロナを経た今」を表現して開催したが、緊急事態宣言発令で5日目に中断、その後も2回、延期を余儀なくされ、同グループがSNSで「始まってみたら未だコロナのまっただ中だった」とつぶやく場面もあった。

 今回のテーマは「一色の風」。御用邸近くにある同博物館ロビーを中心に、13人のアーティストが作品を展示している。フィッシング雑誌やクロスワード・パズルの専門誌「ナンパラ・スペシャル」などの表紙を手がけるイラストレーターのつがおか一孝さんは「こうして開催できてよかった。くすっと笑顔になってもらえるようなコメントを添えたので、イラストと一緒に楽しんでもらえたら」と呼びかける。

 初めて出展した造形作家のさいとうとおるさんは「デザイナーのヨーガン・レールさんのプラスチック廃材を使った照明作品に刺激されて海岸のゴミを集めるようになった。テーマに合わせて、風で流れてきたものを作品で表現した」と話す。

 葉山らしいお土産になればと今回、アーティストの手ぬぐいや写真集などを初めて庭園内の茶店「一景庵お茶処」で販売する。写真家の佐藤正治さんの作品で、製作12年目となる「4月始まりのカレンダー」とポストカードも展示販売。佐藤さんは「昨年はコロナ禍でも元気になってもらいたいという思いを込めたが、今年は気持ちが落ち着き、光を感じてもらえるような作品に仕上げた」と話す。

 上野和典さん(画家)、大山京子さん(版画家)、春日泰宣さん(手すき紙作家)、菅原恵利子さん(手ぬぐい作家)、出口雄大さん(画家)、中島靖高さん(漆作家)、ブルース・オズボーンさん(写真家)、ミヤジシンゴさん(同)のほか、中川彩香さん、森嵜めぐるさんも出展している。

 「一色の風」を感じてもらおうと、菅原さんは海側のパーゴラに手ぬぐいを使う作品を展示した。一色海岸からも見える。「ロビーだけでなく、素晴らしい庭園も散策してほしいと思い、園と相談した。雨風を受けて作品がどんな風に変化するのかも含めて見てほしい」と話す。

 開催時間は8時30分~16時30分。14日・22日休園・休館。入園料は300円(葉山在住の70歳以上は無料)。27日まで。19日・20日・21日には和室で特別展示も行う。

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