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1月恒例「葉山一色海岸アート展」 コロナを経た今を画家ら13人が表現

葉山しおさい公園の博物館1階ロビーで。(左から)手拭い作家の菅原恵利子さんとフォトグラファーのミヤジシンゴさん

葉山しおさい公園の博物館1階ロビーで。(左から)手拭い作家の菅原恵利子さんとフォトグラファーのミヤジシンゴさん

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 8回目を迎えた「葉山一色海岸アート展」が葉山しおさい公園の博物館(葉山町一色)ロビーで1月7日に始まった。

初参加の写真家ブルース・オズボーンさんは、ビーチコーミングで集めたものたちを表現した

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 御用邸のある一色海岸周辺に住み、活動しているアーティスト仲間でつくる「ISSHIKI BEACH ART」が主催する同展。人出が少なくなる1月に「何か町を盛り上げることはできないか」と海岸のどんど焼きに併せて2013(平成25)年に始め、多くの町民が海岸に関心を持つことで、防災・防犯・福祉・美化などに取り組むための「地域力」も高める目的もあるという。

 メンバーの一人、手拭い作家の菅原恵利子さんは「昨年9月、一色海岸の砂浜でソーシャルディスタンスを取りながら、メンバーで開催について話し合った。こんな時だからこそこの状況を作品に込めて、行おうということになった」と話す。

 イベントのチラシには「去年、一色の浜で」というタイトルで、「海の家が一軒も建たなかった一色海岸の夏を過ごし、ここに暮らす出展者たちは、何を思い、どう感じて、今を生きているのか。出展者たちが、各々の『コロナを経た今』を作品という形にして展示します」と記されている。

 フォトグラファーのミヤジシンゴさんは「コロナ禍でもほぼ毎日、海岸に立てる時間が、あらためてぜいたくな時間だと思えた。人それぞれ感じ方は違うが、立ち止まって流れを変えてみることも必要。じっと向き合う時間に作品を届ける役目があると思う」と言葉を選んで思いを語る。

 「どんな時も人に寄り添って表現し続けていくことがアートなのかな、と思う今日この頃。私の身近な素晴らしい、大切な景色や人々を撮り続けて生きたいと改めて感じている」と写真家の佐藤正治さん。

 ほか、出展者は上野和典さん(画家)、大山京子さん(版画家)、春日泰宣さん(手すき紙作家)、久野康宏さん(編集者)、つがおか一孝さん(イラストレーター)、出口雄大さん(画家)、中川彩香さん(アーティスト)、中島靖高さん(漆作家)、ブルース・オズボーン(写真家)、森嵜めぐる(アーティスト)。

 菅原さんは「アート展は一人でご覧いただき、会話も必要なく楽しんでいただけると思う。入園の際に検温などしっかりしていただくので、マスク着用で散歩や買い物のついでにお越しいただけたら」と呼び掛ける。

 来場者には出展者による24種類のオリジナル缶バッジを1つ進呈する(なくなり次第終了)。

 開催時間は8時30分~16時30分。1月12 日・18日休館。しおさい公園の入園料(300 円、葉山町在住の70歳以上は無料)が必要。今月21日まで。

※上記イベントは、国の緊急事態宣言を受けた「特措法に基づく緊急事態措置に係る神奈川県実施方針」を踏まえ、しおさい博物館が1月12日から臨時休館するのに伴い、同日よりいったん休場し、緊急事態宣言解除後に再開を予定。(1月8日発表)

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