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逗子市・葉山町で成人式 「会えただけでよかった」と新成人に笑み

葉山町福祉文化会館で行われた成人式。会場入り口では検温と手指消毒

葉山町福祉文化会館で行われた成人式。会場入り口では検温と手指消毒

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 逗子市と葉山町で1月11日、令和3年成人式が行われた。

逗子市の会場にマスク姿で入っていく新成人たち

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 逗子市では逗子文化プラザなぎさホールとさざなみホール(逗子市逗子)に晴れ着姿の新成人約300人が出席。葉山町では福祉文化会館(葉山町堀内)に約240人が出席した。会場入り口では手指消毒と検温が行われ、ホールは1席ずつ空けて着席した。

 首長のあいさつと議会議長の祝辞、新成人の誓いの言葉の後、逗子市は例年行っている音楽ライブは行わず、小学校の卒業アルバムのスライドショーと中学校の恩師からのビデオメッセージ、お楽しみ抽選会を行い、例年の半分以下となる約40分間で式典を終えた。

 参列した新成人は「こうやって会えるだけでもよかった。本当にうれしかった」と喜び、母親は「一生に一度しかない成人式を、オンライン開催や延期もあったかもしれないけれど、こういう場で行ってくれることに感謝、本当にありがたい。参加する子どもたちも責任を持って臨めれば」と話す。

 葉山町では、式典の後、町内の小学校・中学校から約20人の教師が一人ずつ壇上に上がった。思い出話を交えながら「この1年のようにこんなはずじゃなかったということがこれからもあると思うが悪い事ばかりではない。乗り越えてほしい」「応援されるような人になってほしい」など新成人にメッセージを送った。例年行っている記念撮影、立食パーティーは中止した。

 山梨崇仁町長はコロナ禍の開催決定について「教育長をはじめ、関係職員と6割方は日時を決めての延期という方向で調整を続けた。ただこの状況から判断すると3月になっても同じような状況かもしれないということで、新成人の皆さんには恩師の方々や友達と会って、つながれることの大事さを感じてもらいたかった」と話し、ウインドサーフィンに全力を尽くしていた二十歳の頃の経験や別荘が多かった町の素晴らしさを伝え、「いろいろな経験をするために町から出ることも必要。葉山の良さを外からみて認識することもできる。1度離れても家族を連れて戻ってきてほしい」と呼び掛けた。

 式を終え、新成人たちは「恩師や友達に会えてほっとした」「みんなで記念撮影はできなくても、楽しかった」などと笑顔を見せた。

 式の模様は、逗子市はインスタグラムで、葉山町はユーチューブチャンネルで動画配信する。

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