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逗子の商店街に越境ふたか 富山県の消滅した町のマンホールのふたも

2005(平成15)年に高岡市に合併された旧西礪波郡福岡町のデザインふた。桜と鯉があしらわれている

2005(平成15)年に高岡市に合併された旧西礪波郡福岡町のデザインふた。桜と鯉があしらわれている

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 逗子銀座商店街のマンホールのふたの一部が昨年12月下旬、他市町のものとなり、SNSで関心を引いている。

神奈川県中郡大磯町のマンホールふた

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 逗子市環境都市部下水道課によると、劣化したマンホールのふたの取り換え作業のため、12月25日に5カ所、仮のふたを設置したという。担当者は「いわゆる入れ間違えや変え損ねたような『越境ふた』ではなく、作業中に業者が持っていた在庫の中から仮に置いただけで、2月中旬には新しいふたと交換する」と説明。

 神奈川県中郡大磯町のものは海岸風景に「町の花」サザンカと「町の木」クロマツ、「町の鳥」カモメがデザインされたもの、浮世絵「梅沢の立場」をモチーフにした同郡二宮町のもの、「市の花」藤の花がデザインされた埼玉県春日部市のもの、鮮魚店の前には、桜と鯉があしらわれた富山県旧西礪波郡福岡町のもの。福岡町は2005(平成17)年11月1日に旧高岡市に合併されて消滅している町だが、現・高岡市によると、同デザインのふたも一部の地域で今も使用されているという。

 商店街の中央にある「ジョニー湘南」の近藤和善店長は「目の前にあるのに、気が付かなかった。マンホールふたのマニアもいると聞くし、楽しいニュースもなかなかない時なので、こういうことでもちょっと話題になれば」と話す。

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