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逗子在住の写真家・元田敬三さんが作品集「渚橋からグッドモーニング」刊行記念展

自身の作品「御意見無用」をプリントしたTシャツを着る写真家の元田敬三さん(逗子海岸で)

自身の作品「御意見無用」をプリントしたTシャツを着る写真家の元田敬三さん(逗子海岸で)

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 逗子在住の写真家・元田敬三さんが8月22日から「古本イサド ととら堂」(逗子市逗子5)と「コミュニケーションギャラリーふげん社」(東京都目黒区)で作品集「渚(なぎさ)橋からグッドモーニング」(ふげん社)刊行記念展を開催する。

渚橋で朝焼けの逗子海岸を眺める元田敬三さん

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 10年ほど前に逗子海岸近くに移住したという元田さんは2018(平成30)年ごろ、早朝アルバイトを始め、毎朝同じ時間に海沿いの渚橋(逗子市桜山8)を渡っていたという。元田さんは「毎日見る朝の景色がきれいで写真を撮り始めた。バイトは2年で辞めたが、朝起きたらこの橋に来ることが日課になった」と振り返る。

 大阪生まれの元田さんは大学卒業後、写真家を目指し通っていた大阪ビジュアルアーツ専門学校在学中に第 33 回準太陽賞を受賞。その後、路上で出会った人を写真付きで紹介するエッセーを大阪新聞に1年間連載したことを原点に、路上を舞台にした白黒スナップ写真を得意とする写真家になったという。「町を歩き、撮りたい人がいたら、『撮らせてください』と話し掛けるスタイルで写真を撮っている。その時々の人との会話や反応でつながり、作品になる」と元田さん。

 新刊は、渚橋からの風景のほか、家族の日常など365 点のポジフィルムによるカラー写真と、日々をつづったテキストを収録する。元田さんは「朝の風景も個人的なことも、写真として記録すればその写真を見た誰もが自分の記憶を重ね合わせることができ、普遍的なものになっていく。写真を撮りためていた時期に亡くなった母の写真も(作品集に)入れた。個人的なことだが、重なる経験をしている人が見れば生まれて死んでいく普遍的なこととして伝えられる」と話す。

 帯書きは同じ逗子在住の写真家・森山大道さんが手掛けた。B6、変型横版、384 ページ。4,950円。

 「8年ほど前から元田さんの写真展を年に1~2回開催している」という「古本イサド ととら堂」店主の木村海さんは「元田さんの写真展を開催できたおかげで、逗子近辺に実力ある写真家やアーティストがたくさんいると知るようになった。ナチュラルで引きの強い写真家」と話す。

 8月22日は、国立国際美術館(大阪府)で現在、個展「毎日写真」を開催している写真家の鷹野隆大さんと元田さんのトークショーがふげん社(東京目黒)で開催され、オンラインでの視聴もできる。参加費1,000円。チケットは、ふげん社オンラインストアで販売する。

 刊行記念展開催時間は「古本イサド ととら堂」が11時~21時、「ふげん社」が火曜~金曜=12時~19時、土曜・日曜=12時~18時。各会場とも月曜定休。9月5日まで。

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