逗子市に7月4日から滞在していた東京五輪セーリング競技・スペイン代表選手団が7月14日、大磯町の選手村に移動した。
リビエラ逗子マリーナのスタッフによる寄せ書き(提供=逗子市)
逗子市は2018(平成30)年から事前キャンプを受け入れ、ホストタウンとして登録。今年も、7月4日にスタッフ、10日に選手たちが合流し、リビエラ逗子マリーナ(逗子市小坪)に計34人滞在していた。
オリンピックのセーリング競技会場となる江ノ島ヨットハーバー(藤沢市)には、7月5日から始まった陸上での準備作業に合わせて選手団が到着した。逗子市のオリンピック・パラリンピック担当者(以下、オリ・パラ担当者)は「選手は15日から公式練習が始まるが、大磯の選手村のオープンは13日なので、本格的な練習と本番前の準備としての基地として逗子マリーナに数日だったが滞在した。3年前からホストタウンとして来ていたので、江ノ島も近く、快適に過ごせる場所だったと思う」と話す。
同市では、滞在場所に近い公立小学校で交流イベントや江の島での観戦など計画があったが、すべて中止となり、チームや関係者から陽性者を出さず、選手村までの日々を安全に過ごせるためのルールづくりや調整が仕事となった。「オリンピックを機会に国際交流する仕組みとして作られた『ホストタウン』だが、新型コロナによりその役割は変わり、バブルの中に選手団を入れて守る仕事をする立場になった」とオリ・パラ担当者。
滞在先の「リビエラ逗子マリーナ」のスタッフは、到着時に七夕飾りを用意したり部屋に折り鶴を飾ったりなどして毎日スタッフ20人以上が選手団を歓迎し、準備をサポートした。
同市オリ・パラ担当者は「今回初めて行政として国際交流に取り組めた。スペインまつりなどのイベントにも発展していた。スペインチームはメダルを取る可能性もあるといわれている。逗子市の公式フェイスブックページなどで結果を知らせたい」と話す。
セーリング競技は7月25日~8月4日、藤沢・江の島、鎌倉、逗子、葉山沖合海域で行われる。