存続が決定した「第61回逗子海岸花火大会」の6月1日開催を控え、実行委員会は有料席やリストバンドの販売、募金の呼びかけを続けている。
逗子市の財政難により補助金がカットとなり、開催が危ぶまれていた逗子海岸花火大会は、逗子市観光協会が中心となって「みんなでつくる逗子海岸花火大会実行委員会」を立ち上げ、存続に向け募金活動やクラウドファンディングなどを展開してきた。逗子市内の約100店舗ではリストバンドの販売(500円)や募金箱の設置も行われている。
募金の目標額は同市からのカットとなった補助金(約1.800万円)分だったが、5月10日までに約1,000万円が集まり、めどがついたと同実行委員会で開催が決定された。
同花火大会は音楽と花火のコラボレーションが特徴。中でも逗子で「甘太郎」(当時は甘味処)を創業した「コロワイド」の特別協賛による数分で数千発のグランドフィナーレは毎年話題になる。
開催まであと4日となり、目標額に到達できるかどうか、砂浜に設置する有料席の売れ行きが鍵となっている。同実行委員会委員で同市経済観光課、楠元仁さんは「初めての試みのため、最終的に何席設置するかなど予想が難しく、経験のある業者と相談してやっと決まった。天気予報にも左右される」と5月28日、当日の販売方法や販売場所などが決定した。
販売方法は2つ。1つは楽天チケットサイトによるネット販売で、前売りは前日23時59分まで、当日は19時まで販売する予定。もう1つは市内3カ所での直接販売。JR逗子駅前広場(10時~19時45分)、市役所前(10時~16時)、渚(なぎさ)マリーナ正面入り口(16時30分~19時45分)。
前日までは、スーパースズキヤ逗子駅前店(逗子市逗子1)でも販売。
有料席は椅子席(指定)=前売り5,500円、当日6,000円。椅子のほかにテントとガーデンテーブルがセットとなる「プレミアム席」は、ペア席(2人分)=同2万2,000円、同2万3,000円、グループ席(4人分)=同4万4,000円、同4万6,000円。有料区域には専用の簡易トイレも設置する。
有料席は海岸東浜に1500席以上設置し、観覧エリアに続く田越川沿いの歩道(渚マリーナ横)はチケットがなければ入場不可。同実行委員会は「警備員を置いて誘導するので、例年と違う規制に注意してほしい」と呼び掛けている。
開催時間は19時30分~20時15分。荒天時は2日に延期。募金箱の設置やリストバンドの販売も当日まで行われる。