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逗子で年に1度の田越川一斉清掃 650人でごみ1700キロ回収

川に下りてごみを回収する参加者(提供=田中美乃里さん)

川に下りてごみを回収する参加者(提供=田中美乃里さん)

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 逗子市内を流れる田越川の一斉清掃が6月12日、2年ぶりに行われた。

川清掃前、亀岡八幡宮に集合した市民に桐ケ谷覚市長があいさつ

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 市民グループ「田越川一斉清掃実行委員会」が市民に呼び掛けて「仲間や家族と一緒に田越川の掃除をしながら、水生生物や水辺の植物などに触れ、豊かな逗子の自然を体感しよう」をテーマに、年に1度、開催している。

 当日は約650人が参加。川の上流中流域・下流域・河口域で3班に分かれて清掃を行った。干潮時間に合わせ、それぞれ3カ所の集合場所に11時に集まり、河川に下りて約1時間、ごみを拾い集めた。今年で14回目となり、地域の企業や団体、学校、グループでの参加も定着してきた。ごみの量も減りつつあったが、新型コロナウイルスの影響で昨年中止したこと、5年ぶりに河口の清掃をしたことから総量は1700キロとなった。河口からはワイヤ類だけで480キロを回収した。

 会の設立メンバーで現在副代表の北川雄平さんは「(田越川の一斉清掃を)始めたころは、タイヤや自転車など、放り捨てないと川に落ちないような大きなごみがあったが、最近は減ってきた。会設立当初は、逗子市の人口の1%、700人くらいに参加してもらえたらと思っていた。参加者は目標に近い人数になったが、逗子市民の参加はまだまだ少ない。川に下りて見る逗子の町の景色は違って見える。水辺の生き物にも触れることができる機会なので、地域住民の参加がもっと多くなったらうれしい。子ども連れが増えたのでよかったが」と話す。

 この日収集したごみのうち、神奈川県管轄エリアのごみは県が、逗子市管轄エリアのごみは市が処理費用を負担する。北川さんは「川の欄干の作りを見ると管轄が県か市か区別できる。費用の分担も話し合ってきた」と振り返り、「ごみの運搬もボランティアで行なっている。自分でごみを拾えば川に捨てようとは思わなくなるはず。日頃から関心を持ってもらえたら」と話す。来年も同時期に開催する予定。

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