葉山町と栃木県那須町が5月8日、友好都市協定を締結した。
当日は、葉山町の山梨崇仁町長と同町議会の伊東圭介議長が那須町役場で行われた締結式に出席。式の模様をオンラインで中継した。那須町の平山幸宏町長、町議会の池澤昇秋議長とともに、記者会見も行った。
両町はいずれも「御用邸がある町」。2012(平成24)年に葉山町議会議員有志が友好関係を築こうと働き掛けたことをきっかけに、数回にわたり両町の議員で情報交換を行ってきたという。
山梨町長は「那須も葉山も別荘地・保養地としての安らぎの環境にあると感じる。那須には、葉山と違い広大な山々、温泉、スキー場などがある。今日もさわやかな空気を感じ、長く滞在してみたいと思った。ゴルフ場も8カ所あるということで、早速、ゴルフ協会から交流してみたいという声が寄せられている」と笑顔を見せた。
議員時代から葉山町議員と交流したきた平山町長は「昨年、葉山町長に那須を訪問してもらい、面談などで親交を深め締結に至った。葉山といえば海、那須の町民は海へのあこがれが強い、(私も)潮風に吹かれてみたい」と話した。
一方で、「コロナ禍での締結はなぜか」という質問には、「アフターコロナに向け、準備する期間だと考えている。平常に戻ったとき、すぐ行動できるようにしたい。また改めてお披露目の機会を設けたい」と回答。今後は、政策等の情報交換と質の向上に向けた研鑽(さん)、災害時の相互連携と支援、観光・スポーツ・文化などの分野での相互連携、子どもたちの海・山体験交流などの交流事業を予定する。
山梨町長は須崎御用邸がある静岡県下田市にも触れ、「御用邸の歴史と共に発展してきた町として、将来につないでいく責任がある。今後、下田市ともこの友好関係を結べたら」と意気込む。