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逗子の小学校校庭で打ち上げ花火 市民へ「ご褒美」の65発

逗子市立池子小学校校庭では卒業生が見上げる

逗子市立池子小学校校庭では卒業生が見上げる

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 逗子の市民有志で作る「池子花火プロジェクト実行委員会」が3月19日、逗子市立池子小学校(逗子市池子3)の校庭から花火65発を打ち上げた。

#はなれて見よう 心はひとつ #心は行けGo体はDontGo ということで離れた場所から観賞

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 逗子市内の小学校が卒業式を迎えた同日18時30分ころ、市民を代表して招待された池子小学校の6年生約50人が校庭に特別に設置された観覧場所に集まった。市内で1番高い位置にある同小学校は風が強い場所で、当日まで開催が心配された。PTA会長の鈴木弥奈子さん、実行委員長の石黒雄士さんのあいさつに続き、校歌を全員で歌ったあと、児童のカウントダウンの合図で19時、花火業者「横浜 山田の花火」が色とりどりの花火65発を約5分間、打ち上げた。携帯電話やタブレットで撮影しながら見上げた児童らは「よく撮れた、いい思い出になる」「あっという間だったけどよかった」などと喜んだ。

 地元でガソリンスタンドを経営する実行委員長の石黒さんは「昨年末に花火を横浜で見た時に、明るい光に希望を感じ、自分の心が疲れていたことに気付いた。花火は自分へのご褒美のような気がして、市民の皆さんともこのご褒美を共有したいと思い、地域の仲間に声を掛けて始まった」と話す。「シークレット花火にすると見ることができなかった人が悲しい思いをするので、チラシやSNSで広報し、事前に花火の高さにアドバルーンを上げてどこで見ることができるか検証してもらった」とも。

 6年の学年委員や卒業対策委員ら8人の保護者と活動してきたPTA会長の鈴木さんは「例年のような6年生としての行事が中止で謝恩会もできず、我慢の多い1年だったのでこの企画を聞き、大変うれしい思いで協力させていただいた」と話す。

 花火を終えた後で、石黒さんは児童らに「この日までにたくさん難しいこともあったが、思いがあれば協力してくれる人がいてこうして開催することができる。みんなもやりたいことはあきらめないように」と声を掛けると、「ありがとうございました」とあちこちから児童のお礼の言葉が聞こえた。

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